「渋谷らくご」現代に聴く落語

　古典落語といわれる落語は、成立は江戸から明治にかけてですが、現在でも聴いて楽しめるものです。さらに、「なぜ現代にわざわざ古典を聴く意味があるのだろう」という疑問に、立ち向かい続ける人たちがいます。現代にもありそうな心のやりとり、現象。ときに腹を立てることも、笑うことも、泣くこともある。人間の姿は変わりません。この日の演者さんの落語を聴けば、落語が現代にも残っている意味がわかると思います。はじめて落語を聴く人にもオススメの公演です。

▽立川寸志　たてかわ　すんし
44歳で入門、芸歴10年目、2015年二つ目昇進。編集マンをやめて、落語家になった。チラシの構成から、文章まで編集マンの能力を遺憾なく発揮する。電車の移動時間は本を読みがち。先日はじめてメガネをかけながら高座にあがってみた。

▽柳家勧之助　やなぎや　かんのすけ
2003年21歳で柳家花緑師匠に入門、現在芸歴18年目、2018年9月真打昇進。ツイッターでは「可愛い子ちゃん達」として柳家花いちさんをはじめとして落語家さんのオフショットをアップすることがある。おさん師匠とイチャイチャしている写真もアップすることがある。

▽立川志ら乃　たてかわ　しらの
24歳で入門、芸歴23年目、2012年12月真打昇進。スーパーマーケットが大好き。スーパーに売っている珍しい商品を積極的に買う。「あわしまマリンパーク」の「カエル館」がきっかけで、かえるのぬいぐるみを集めるようになった。

▽隅田川馬石　すみだがわ　ばせき
24歳で入門、芸歴28年目、2007年3月真打昇進。フルマラソンのベストタイムは、4時間を切るほどの速さ。読売新聞オンラインでも元気なジョギング姿を披露するなどスポーツに関する連載をもつ。高座を終えると、汗をぬぐってすぐに着替える。