「渋谷らくご」菊之丞シリーズ！2020夏

　3ヶ月に一度、各季節に登場してくださる菊之丞師匠。長い梅雨が明け、夏真っ盛りのこの日、果たしてどの演目で締めくくるのか。菊之丞師匠の落語は、リストのピアノのような最高の音楽でもあります。
　トリに向かって徐々にボルテージをあげてくれるのは、若手真打 おさん師匠から、軽さをもった曲者 談吉さん、講談 神田鯉栄先生と、普段の寄席では見られない組み合わせ。どの演者さんもどの演目をやるのか高座にあがるまでわかりません。そんなフロア文化ともいうべき寄席の魅力が詰まったドラマ性充分の初日公演です。お楽しみに！

▽台所おさん　だいどころ　おさん
31歳で入門、芸歴19年目、2016年3月真打昇進。自分よりも年下の師匠に入門をする。落語家になる前に、東京から大阪まで歩いて旅したことがある。ふと思い立ち普段着で富士山に登ろうとしたら止められた。いまは自転車で行動している。

▽立川談吉　たてかわ　だんきち
26歳で入門、芸歴13年目、2011年6月二つ目昇進。先日ロイター通信で報道された錦糸町の銭湯「大黒湯」の特集、その映像の中に談吉さんが登場していた。最近は、YouTubeに「談吉さんの手」というシリーズを発表している。

▽神田鯉栄　かんだ　りえい
平成13年入門、芸歴19年目、2016年5月真打ち昇進。講談師になる前までは、旅行会社の添乗員をやっていた。Youtube「鯉栄チャンネル」を開設して動画配信に挑戦中。ストレスが溜まったときは、野菜をひたすらみじん切りにして、具沢山のスープをつくる。

▽古今亭菊之丞　ここんてい　きくのじょう
18歳で入門、芸歴30年目、2003年9月真打昇進。YouTubeにて「古今亭菊之丞でじたる独演会」を定期的に開催、配信をしている。家の電球を取り換える時だけ、おかみさんから「師匠」と呼ばれる。