渋谷らくご

渋谷らくごプレビュー&レビュー

2016年 9月9日(金)~13日(火)

開場=開演30分前 / *浪曲 **講談 / 出演者は予告なく変わることがあります。

イラスト

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今月のみどころ

「渋谷らくご」を楽しむためには、
なんの知識も準備もいりません。
想像する脳みそさえあれば、どなたでも楽しめます!

少しくらいわからない言葉があっても、そういうのがあるんだなくらいに思って聞けば大丈夫。
すべてわかる必要もありません。

私の仕事はこの番組を組むまで、なのですが、もういてもたってもいられず、今月も見どころなどを簡単に説明したいと思います。
落語気になってんだよ、どこ観に行けばいいかわかんないんだよね、という方から、
普段の落語会とは雰囲気のちがう「なにが起こるかわかんないとこ」を見てみたいという上級者まで、
全方位で、どの回も楽しめる番組に設計したつもりです。

「渋谷らくご」は二つ目と若手真打中心の番組ですが、講談、浪曲、そして中堅、ベテランの域に入る方まで出演しております。
どなたか一人でも気になって追いかけてくだされば、最終的には落語界全体を俯瞰して観られるよう、工夫しているつもりですので、まずはこの「渋谷らくご」をプラットフォームとしていただけるとものすごくうれしいです。

全体としての見どころは下記です。

初心者が、ひとりで行くのも安心な雰囲気

映画館を改装してつくられた劇場ユーロライブ。ゆったりとした座席に、個性豊かな四人の演者。同世代から、少し上の世代の落語家まで。必ずお気に入りの演者さんを見つけていただけると思います。興味をもったその時、思い切って一歩を踏み出す場として設計されたのが「渋谷らくご」です。

落語ファンが、初心者の友だちを安心して連れていける落語会

落語ファンが、友だちを連れていきたい落語会。普通だと、公演時間の長い寄席か、人気のある落語家の一日だけの独演会になります。チケットの確保が難しい、スケジュールを合わせるのが難しい、さらに、次に行くのも難しい。リピーターになるまで時間がかかります。そこで渋谷らくごは、いま旬の落語家さんたちをメインに毎月5日間連続10公演。当日行けて、スケジュールが合わせやすくて、品質保証もバッチリ!寄席と独演会のちょうどいいところを合わせていますので、初心者ひとりでも、初心者のお友達を連れていくのも最適な会です。もちろん、落語ファンも楽しめる落語会です。

どの回でも充実のトリ陣 持ち時間は全員30分!

一級品の腕をもつ師匠方に、才気あふれる二つ目たちがおなじ持ち時間で勝負を挑み、ベテラン真打が間に入って盛り上げてくれます。9月はいずれも安定感のある真打によるトリ公演。最終公演にて、9月21日から三代目橘家文蔵を襲名する、橘家文左衛門師匠が、文左衛門としては最後のシブラクのトリとなります。

平日18時からの贅沢な1時間公演も見どころたっぷり!

9日18時は春風亭昇々さんによる、昇々ワールド全開の1時間。中毒者続出、横隔膜を刺激してやまないクレイジーな高座を堪能。12日18時は、イナセな落語家、小痴楽さんと馬石師匠のふたり。13日18時は、革命児・吉笑さんと、洗練された古典の菊志ん師匠による、最先端落語会。

「いきなり2時間で4人は、重たいかも…」「学校帰りに寄りたい」「仕事中抜けして…」そんな方には平日18時からの1時間がオススメ。ホンモノを、気軽に楽しめる贅沢な一時間、フラッと寄ってみてください。