渋谷らくごプレビュー&レビュー
2015年 4月10日(金)~14日(火)
開場=開演30分前 / *浪曲 **講談 / 出演者は予告なく変わることがあります。
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今月のみどころ
「渋谷らくご」を楽しむためには、
なんの知識も準備もいりません。
想像する脳みそさえあれば、どなたでも楽しめます!
少しくらいわからない言葉があっても、そういうのがあるんだなくらいに思って聞けば大丈夫。
すべてわかる必要もありません。
私の仕事はこの番組を組むまで、なのですが、もういてもたってもいられず、今月も見どころなどを簡単に説明したいと思います。
落語気になってんだよ、どこ観に行けばいいかわかんないんだよね、という方から、
普段の落語会とは雰囲気のちがう「なにが起こるかわかんないとこ」を見てみたいという上級者まで、
全方位で、どの回も楽しめる番組に設計したつもりです。
「渋谷らくご」は二つ目と若手真打中心の番組ですが、講談、浪曲、そして中堅、ベテランの域に入る方まで出演しております。
どなたか一人でも気になって追いかけてくだされば、最終的には落語界全体を俯瞰して観られるよう、工夫しているつもりですので、まずはこの「渋谷らくご」をプラットフォームとしていただけるとものすごくうれしいです。
全体としての見どころは下記です。
どの回でも充実のトリ陣 持ち時間は全員30分!
10日の生志師匠 / 11日の一之輔師匠、鯉昇師匠 / 12日の春蝶師匠、彦いち師匠 / 13日の圓太郎師匠 / 14日の彦いち師匠 どの日のどの回にいっても安定感抜群の師匠方がトリをとってお客さんを満足させてくれるはずです。 二つ目も真打も、持ち時間は全員30分! 思い切り力が出るぶん、たっぷり楽しめます。最初の出演者から楽しめる番組です。
どなたでも楽しめる、新しい落語が生まれる瞬間
『しゃべっちゃいなよ』
林家彦いち師匠の声かけではじまった、創作らくごのネタおろし会「しゃべっちゃいなよ」。 90年代には活発だった創作らくごの会も、あまりにエネルギーがかかることや、各自の独演会でのネタおろしに集中し、10年代ではあまり見かけなくなりました。彦いち師匠は、若い人にもとっつきやすい落語、昔の落語にはなかったモチーフやテーマで、落語の可能性を広げようと、この会を立ち上げました。歴史的な会です。 現代を生きる人であれば、だれでもが楽しめる創作らくご。ぜひお友だちをお誘いあわせの上、ご参加ください。
平日18時「ふたりらくご」にも注目
18時から19時までの一時間。ちょっと仕事を早めに切り上げてこられる人、学校帰りの学生、買い物の帰りに1時間、気軽に落語を聴くことができる平日の夕方公演。 10日の「ふたりらくご」では、漫才のPOISON GIRL BANDが初出演。立川こしら師匠が後ろの30分を務めます。熊と八が会話しているような落語的な漫才と、お笑いの人がやっているような漫才的落語。ものすごい化学反応が起こるはず。 13日の「ふたりらくご」では、今月「渋谷らくご」初登場の瀧川鯉昇師匠が、弟子の鯉八さんと師弟で一時間。いわゆる「親子会」といわれる番組になっております。 14日は隅田川馬石師匠と入船亭扇辰師匠という、それぞれコアな熱狂的落語ファンに愛されているお二人がまさかの邂逅。純米大吟醸は下戸でも飲める。ぜひ落語になじみのない方にも、この奇跡の組み合わせを観ていただきたい! 終わったあとに食事をして20時からの公演に来ていただくのもオススメ! 1200円で楽しむ1時間、お友だちを誘ってどうぞ。
10日(金)ニコニコ公式生放送『WOWOWぷらすと』で生中継
2万以上を動員し、90%以上の満足度を獲得する「渋谷らくご」の中継。 もちろんアーカイブには残しません。ストリーミング配信です。 出演者の方々にご協力いただき、ありがたく中継という段取りとなりました。ぜひ現場に来ていただきたいです。落語はお客様と一緒に作り上げる演芸ですので!なお、ご来場のお客様はなんら気を使う人はありません。顔も映りませんし、無理に笑う必要もありません。あくまでメインは、会場にいるお客様です。 あとは、充実のラインナップ、具体的に見どころを手短に説明したいと思います。 ※「渋谷らくご」には、二席目と三席目の間に「2分間のインターバル」が入ります。 これは、休憩ではなく、「脳を休める時間」です。 落語は脳をつかい想像し楽しむものです。普段あまり使っていない人でも、使っている人でも、2分休めると、より楽しめると思います。 ※また、「脳の筋肉使用」の目安を三段階で設けました。初心者でも楽しめるかと思いますが、脳筋肉痛に注意してください。 ※「渋谷らくご」は、開演してすぐ出てくる人から30分をお任せし、「トリ」のつもりでやってもらいます。出演者全員「トリ」です。また、出演順は年功序列ではありません。最初からトップギアでお客様を楽しませることをモットーとしております。 ※開演前と終演後に「落語体験」というトークコーナーがある回があります。あくまでおまけのようなもので、いろいろな仕事の方をお呼びして、落語を生で体験し、現代人としての意見をうかがいます。お時間ある方はおつきあいください。