「渋谷らくご」 軽さと重厚さ

　聴いていて観客を疲れさせない「軽さ」と、落語で描かれる時間や空間をしっかりと想像させ没入させる「重厚さ」。そのバランスの妙を味わっていただく番組となっております。二つ目あお馬さん、若手真打 小痴楽師匠は、聴いていて心地よくなる音楽のような高座、軽妙さをの名手です。ベテランの小里ん師匠、トリの扇辰師匠は、人物の会話に耳を傾けていると、自然とその空間までもが想像できてしまうほど「余白」すら言わずに表現してしまいます。その「重厚さ」に酔いしれていただきたい。

▽柳家あお馬　やなぎや　あおば」
25歳で入門、芸歴8年目、2019年2月二つ目昇進。ツイッターにイラストを投稿することがある。ツイッターに投稿したイラスト集「がくや六法」の展示会が度々開かれる、地元でも個展が開催された。記念写真を撮るときためらってしまう。銭湯巡りが趣味。

▽柳家小里ん　やなぎや　こりん
21歳で入門、芸歴53年目、1983年9月真打昇進。大の映画好き。浅草出身なのでお祭りがとにかく好き。前座修行中は、小さん師匠の家で住み込みをしていた。シブラクの楽屋で、はじめてタピオカミルクティーを飲んだ。

▽柳亭小痴楽　りゅうてい　こちらく　落語芸術協会
16歳で入門、芸歴17年目、2009年11月二つ目昇進。2019年9月に真打昇進。本が好き、本のお供には煙草「HOPE」、煙草が違法になったらやめようと思っている。先日息子さんの散髪に挑戦したが、失敗してしまった。大阪で食べるたこ焼きが好き。

▽入船亭扇辰　いりふねてい　せんたつ
25歳で入船亭扇橋師匠に入門、現在入門32年目、2002年3月真打昇進。iPadを使いこなし、気になったものはすべて写真におさめている。いい気分の時はギターを弾いたり、ピアノを弾きながら歌う。先日玉川堂の工房を訪れ、灰落としをいただいた。