渋谷らくご

渋谷らくごプレビュー&レビュー

2023年 2月10日(金)~14日(火)

開場=開演30分前 / *浪曲 **講談 / 出演者は予告なく変わることがあります。

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2月14日(火)18:00~19:00 立川吉笑 立川談吉

「創作らくご」 イリュージョン落語会 ★配信あり

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プレビュー

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 創作らくごも百花繚乱になりつつある今日、過去の「渋谷らくご創作大賞」受賞者のなかでも、この演目はこの人にしか創れない!という唯一無二の境地に達している吉笑さんと談吉さん。くしくも立川流から生まれたこの二人の二つ目は、どの演目にもダイヤのような輝きをみせる。レッツ・イリュージョン! 昨今のお笑いシーンではまずお目にかかれない「笑い」を見届けにこい! これを観ずしてお笑いを語ってはいけない。

▽立川吉笑 たてかわ きっしょう 落語立川流
26歳で入門、現在芸歴13年目、2012年4月二つ目昇進。「渋谷らくご大賞2021」&「創作大賞 2021」初のW受賞者。「2022年NHK新人落語大賞」受賞。渋谷らくご3月公演は「吉笑三題噺五日間」が開催される。そのため「シブラク三題噺への道〜2023〜」では思考の中身を公開している。

▽立川談吉 たてかわ だんきち 落語立川流
26歳で入門、芸歴15年目、2011年6月二つ目昇進。ラーメンが大好きで、冒険するよりは行きつけのお店に行くタイプ。1ヶ月遅れで「M-1グランプリ2022」を観た。先日、東京メトロ銀座線の渋谷駅に自動販売機が設置されておらず焦った。

レビュー

文:とも朕 Twitter:@toyono2010 (ともちん。シンガポール育ち、帰国子女。映画、海外ドラマ、落語、読書が大好き!映画などの感想レビューもツイートしてます。)

立川吉笑-ビャンビャン麺由来
~びゅんびゅん・独断・星の王子さま~
立川談吉-生モノ干物
     小さな幸せ

今日はバレンタインデー!愛する人への最高のプレゼントは「笑顔」。沢山一緒に笑って、好きな人ともっと仲良くなりましょうー。
本日登場するのは、ともに立川流、渋谷らくご創作大賞受賞者と共感点が多い吉笑さんと談吉さん。お二人とも独特の世界観をお持ちのところも魅力的。さて、どんなお噺が飛び出すでしょうか⁉︎

立川吉笑さん「ビャンビャン麺由来~びゅんびゅん・独断・星の王子さま~」

来月の企画公演で5日間「三題噺」に挑戦する吉笑さん。が、最近は大阪など地方のお仕事続きで練習はサッパリだとか。。三題噺は筋トレと同じでトレーニングが必要、今日はその前哨戦だそうです。
Twitterで募集したお題(びゅんびゅん、独断、星の王子さま)をもとに、今日のお昼頃から作り出したお噺を披露する「三題噺」。
とある動物園、動物にイタズラする悪いヤツに毒団子(独断?)を与られ苦しんでいたパンダの「ヤンヤン」を救った飼育員のオジサン(オジサンは「ヤンヤン」を「ビュンビュン」と聞き間違い)。オジサンのハンカチには、星の王子さまの模様が。オジサンは昔ミュージシャンで、つのだ⭐︎ひろといったそうな(だから、星!?⭐︎)最後はパンダ&つのだ⭐︎ひろの麺打ちセッションで終わります。(?)なんか不思議ワールド。
去年3月行われた6日間三題噺、私はDay4を拝見しましたが、吉笑さんの頭の回転の速さと、その場で出来たお噺とは思えない完成度の高さに驚いたモノです。その後、私も白鳥師匠のDVDなど観て、どんな風にお噺が短時間で出来るのか勉強しました。創作落語にはこういうジャンルもあるのですね。吉笑さん、来月も頑張って〜!

立川談吉さん「生モノ干物、小さな幸せ」

吉笑さんと比べ「おっとりしている自分は三題噺には不向き」という談吉さん。でも、のんびりした癒し系の雰囲気が談吉さんの魅力。
「先ずは、簡単に音楽のような軽いお噺を」とのことで、キター!2019年創作大賞受賞作品「生モノ干物」です。談吉さんの中では、これは冬のお噺だそう。
ある雪の降る日の工場で、2人の男が生モノと干物を仕分けする仕事をしています(仕分けの時には、ナマモノ!ヒモノ!と声をかけながら。。)そのうち生モノ干物以外の「別の物」も流れてくる様になって、ナマモノ!ヒモノ!ユデモノ!etcと最後はラップのライムみたいになってしまい。。リズム感が良く、ストーリー不明?ながら、クスクス笑ってしまいます。
そして今日は二本立て。次のお噺は、商店街で主婦同士が出会って始まるさりげない会話から、こちらもシュールな世界へ。日常なのか非日常なのか良く分かりません!
現実と非現実を行ったり来たりする談吉さんワールド。題名の通り、とにかく何でもいいから深く考えず、笑ってしまえることが「小さな幸せ」なのでしょうね!