「渋谷らくご」寄席の素敵な大人たち

　　トリは、こわさとかわいさを合わせ持った文蔵師匠。前方は、わさび師匠、百栄師匠、鉄平師匠と一見何考えているか分からない、一筋縄ではいかない面々が揃います。
　普段はどんな生活をしているのか、想像をかきたてられる存在感。その浮世離れした雰囲気が、楽しい噺を聴くための、なによりの調味料です。メディアなどではあまり見られない、寄席の世界で生きる人たちの熟成された「素敵な大人」の魅力に心を掴まれること間違いなし！　なにかが起こりそうな、超オススメ公演です！
　

▽柳家わさび　やなぎや　わさび　落語協会
23歳で入門、芸歴20年目、2008年二つ目昇進。2019年9月に真打昇進。痩せ形で現在の体重は52kg。早起きしなければいけない日に限って、深夜2時ごろに目が覚めてしまう。先日、ロサンゼルス住む方が「わさびTシャツ」を着ていることが発覚した。

▽春風亭百栄　しゅんぷうてい　ももえ　落語協会
年を取らない妖精のような存在。さくらももこ先生とおなじ静岡県清水市（現・静岡市）出身、2008年9月真打昇進。
落語協会の野球チームでは、名ピッチャー。アメリカで寿司職人のバイトをしていた。日常生活の様子はわからないが、猫好き。

▽林家鉄平　はやしや てっぺい　落語協会
22歳で入門、芸歴50年目、1989年3月真打昇進。高等専門学校を卒業したのちに、自動車部品メーカーに入社するがやめて落語家になった。高校時代はサッカーをしていたので、落語協会のサッカー部にも所属していた。前座のころは三平師匠の犬の散歩もしていた。

▽橘家文蔵　たちばなや　ぶんぞう　落語協会
24歳で入門、芸歴37年目、2001年真打昇進。ツイッターで、朝ご飯や酒の肴など、日々の料理をつぶやいている。先日は、「コンビーフと玉ねぎのスープカレー」を作った。入浴剤を入れた湯船につかると汗が止まらない。いま「ヒグマを咥えた鮭」の彫物が欲しい。