「渋谷らくご　～下北半島の怪物 三遊亭青森五日間day5～」

　　青森祭day5。青森祭の最終日は、青森さんがこれまでに一番多く噺を教えてもらったという八光亭春輔師匠が渋谷らくごに初登場。１９６４年に彦六師匠に入門した春輔師匠。噺だけでなく、たたずまい、動き、表情、あらゆるところに、いまは希少となった五感で感じる落語家のおかしみをまとった師匠です。前半には、一花さん、文蔵師匠。贅沢すぎる面々で青森祭フィナーレです。
　三遊亭青森さんは、この日以降、新たなステップに進むことでしょう。

▽春風亭一花　しゅんぷうてい　いちはな　落語協会
26歳で入門、芸歴11年目、2018年3月に二つ目昇進。インスタグラムに「江戸のおかず」をアップしていたが、最近は飽きている。一時期青森さんと落語会を開いていたことがある。白いスニーカーを履きがち。

▽橘家文蔵　たちばなや　ぶんぞう　落語協会
24歳で入門、芸歴37年目、2001年真打昇進。ツイッターで、朝ご飯や酒の肴など、日々の料理をつぶやいている。先日は、「牛すね肉のシチュー」を作った、椎茸と蜂蜜が隠し味。小学生の頃、チョココロネのことを「モスラの幼虫」と呼んでいた。

▽八光亭春輔　はっこうてい　はるすけ　落語協会
1964年7月入門、芸歴60年目、1979年9月真打昇進。1991年文化庁芸術祭賞受賞。青森さんのXには「僕が無理を言って春輔師匠に出ていただけることになりました。いまだに落語という刀を研ぎ続ける侍です。落語侍です」と書かれている。

▽三遊亭青森　さんゆうてい　あおもり　落語協会
23歳で入門、現在入門10年目、2019年2月二つ目昇進。「2022年渋谷らくご優秀賞 たのしみな二つ目賞」受賞。コロナ禍に前座とお囃子さん全員に、自前で給付金を配ったが、だれもなにも言ってくれなかった。前座時代、80席を覚えて二つ目に昇進するも、コロナに見舞われ、コロナ禍に怪物となっていった。高知にザ・クロマニヨンズのライブを観に行ったが台風に巻き込まれ、「渋谷らくご」のトリの出番を飛ばしそうになったことがある（間に合った！）。