渋谷らくごプレビュー&レビュー
2018年 10月12日(金)~16日(火)
開場=開演30分前 / *浪曲 **講談 / 出演者は予告なく変わることがあります。
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プレビュー
若手二つ目の緑太さん。自分の落語を見出しつつある若手真打、志ん五師匠と小八師匠。
すでに自分の落語を確立し、いまだネタを熟成させる馬石師匠。
キャリアは別々でも、まだまだこの先を見据えて成長する四名。
この会は、さなはら道場のように、トリの馬石師匠の背中を見て歩みつづける若手と、道場主 馬石師匠の会です。
▽柳家緑太 やなぎや ろくた
25歳で入門、芸歴10年目、2014年11月二つ目昇進。古典落語をラップにしている。Youtubeで公開されていて、おそるべき完成度。Adobe製品を使いこなしチラシ作りからラップの映像編集まで難なくこなす。忘れ物が多く、先日扇子と手ぬぐいと足袋を忘れる。
▽古今亭志ん五 ここんてい しんご
28歳で入門、芸歴15年目、2017年9月真打昇進。渋谷らくごの公式読み物どがちゃがでは、志ん五師匠の似顔絵コラムが掲載中。スケートボードにはまって、次々に大技を習得している。仲の良い先輩や後輩を「友達」と呼べてしまうほど人懐っこい。
▽柳家小八 やなぎや こはち
25歳で柳家喜多八に入門、芸歴16年目、2017年3月真打ち昇進。最近IQOSからプルームテックに変えた。ファッションにこだわっていて、この時期は白いTシャツを着こなす。高座前はモンスターを飲んで集中する。最近麻雀をやりたがっている。
▽隅田川馬石 すみだがわ ばせき
24歳で入門、芸歴25年目、2007年3月真打昇進。高座を終えて楽屋を出る速度が渋谷らくごの出演者の中で最も早い。時間がたくさんあるときのマクラも、オチ優先でなくコラム的な味わいで楽しい。この夏も毎朝10時に隅田川沿いを走り続け日焼けした。
レビュー
10月14日(日) 17時~19時 「渋谷らくご」
柳家緑太(やなぎや ろくた)「反対俥」
古今亭志ん五(ここんてい しんご)「子ほめ」
柳家小八(やなぎや こはち)「短命」
隅田川馬石(すみだがわ ばせき)「お見立て」
最近「億男」という映画を観ました。佐藤健&高橋一生という今をときめくイケメン主人公達は学生時代に落研で知り合った親友同士という設定で、「芝浜」をヒントにお金の価値観について考えさせられる良いストーリーでした。高橋一生がモロッコの絶景砂漠地帯で芝浜を演じる印象深いシーンもありました。
イケメンといえば、雲田はるこ先生の大ヒット漫画「昭和元禄落語心中」の実写ドラマも始まりました。岡田将生さんが10代から晩年の八雲師匠を熱演する(老けメイクで挑む?)そうで楽しみです。
最近は落語に関わる作品が沢山あり、ブームはますます盛り上がりそうな予感。きっかけが漫画、ドラマ、映画、イケメンでも何でも、より多くの人が落語に興味を持つのは良い事です!
今日はプレビューによると「トリの馬石師匠の背中を見て歩みつづける若手と、道場主 馬石師匠の会」。二つ目の緑太さん、若手真打の志ん五師匠と小八師匠、そして熟成中真打の馬石師匠と楽しみなラインナップですね!
柳家緑太さん「反対俥」
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柳家緑太さん
マクラが長~くなりすぎたので、お噺はサクッと「反対俥」。
人力車が盛んに走っていた明治時代。上野まで急ぐ男が車を探していますが、ちょうど良い車屋さんがいません。そこに元気で速そうな車屋さんが見つかって、ララララ~と走り出しますが、とんでもないことに!威勢が良いのはいいけれど、そそっかしいのは困りもの!?という結末に。
古典も魅力的ですが、緑太さんには斬新な一面も。私は彼の落語ラップが大好きで、Youtubeでお気に入り登録しています。特に芝浜が好きです「まった、夢になると、いっけねぇ、Yo!」。完成度の高さに、マジ、リスペクトだぜ!
古今亭志ん五師匠「子ほめ」
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古今亭志ん五師匠
というわけで、人に気持ち良く愛想を振りまくのは容易ではないもの。この世には世辞や愛嬌で得をする人もいるようですが、人を褒めるのは難しいものです。「子ほめ」では、人をおだてて一杯ご馳走になろうと企てる八五郎が登場。でも全く上手くいかず、ズレた褒め言葉の連発に呆れてしまいます。面白可愛らしいお顔を見るだけで笑いがこみ上げて来る、ミスター・ビーンのような志ん五師匠。とぼけた可笑しさの見せ所が最高でした。
柳家小八師匠「短命」
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柳家小八師匠
伊勢屋の婿養子が3人立て続けに亡くなってしまいます。商売は番頭さんが仕切っていて、婿さんのやることはなし。伊勢屋のお嬢様は器量良しで、夫婦はいつも仲良し。
1.ヒマ、2.夫婦仲良しでいつも二人きり、3.奥さんがふるいつきたくなるような美人、となれば「短命」の理由とは?ふふふ 逆に鬼嫁に鍛えられる八五郎さんは長生きしそうです。
なお、金曜日に桂春蝶師匠バージョンの「短命」を聴きましたが、このお噺は関西弁の方が、何かヤラしかったです(笑)。
隅田川馬石師匠「お見立て」
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隅田川馬石師匠
今日のお噺は、花魁が嫌な客に会いたくないばかりについた嘘が可笑しなことになっていく「お見立て」。
客を手玉に取る花魁・喜瀬川、花魁と客の間で右往左往する下男の喜助、田舎者の杢兵衛お大尽という登場人物に、「天然キャラ」的な味付けをしたところが馬石師匠っぽい感じ。このお噺は演者さんによって印象に残るキャラが違います。それは喜瀬川のズル賢い悪女ぶりであったり、お大尽の田舎者ぶりであったり。 今回印象に残ったのは喜助のドタバタぶり。無理な嘘をつく時に笑いを堪える仕草が特に面白かったです。天然で愛嬌のある役が本当にお似合いでチャーミングな一席でした!
【この日のお客様の感想】 「渋谷らくご」10/14 公演 感想まとめ 写真:渋谷らくごスタッフ
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