「渋谷らくご」若手競演会

定席（じょうせき）と呼ばれる寄席には、御年70を越えるような師匠方がたくさん出演されているため、百栄師匠や文菊師匠はまだ若手の立場です。いいよねえ、定年のない実力世界。残酷だけど、夢もある。
けれど、若い実力者たちが集う渋谷らくごでは、両師匠もベテラン。その前方に、ピチピチの若手・信楽さん、青森さんが登場します。ただではすまない面々による2時間公演。「青森らくご」を確立しつつある、青森さんが今月も爪痕を残すのか。渋谷らくごらしさ全開のおすすめ公演です。

▽柳亭信楽　りゅうてい　しがらき　落語芸術協会
30歳で入門、芸歴9年目、2018年二つ目昇進。ツイッターやラジオトークなどで発信している。酔った深夜にもラジオトークを配信することがある。休肝日でもお酒を飲もうと試みる。スプラトゥーンをプレイするが、文字が読みづらく苦戦している。

▽三遊亭青森　さんゆうてい　あおもり　落語協会
23歳で入門、現在入門10年目、2019年2月二つ目昇進。「2022年渋谷らくご優秀賞 たのしみな二つ目賞」受賞。ストリートファイターに夢中。専用コントローラーには、落語の名人の写真を貼り付けている。いまはエドをつかっている。

▽春風亭百栄　しゅんぷうてい　ももえ　落語協会
年を取らない妖精のような存在。さくらももこ先生とおなじ静岡県清水市（現・静岡市）出身、2008年9月真打昇進。
落語協会の野球チームでは、名ピッチャー。アメリカで寿司職人のバイトをしていた。日常生活の様子はわからないが、猫好き。

▽古今亭文菊　ここんてい　ぶんぎく　落語協会
23歳で入門、芸歴22年目、2012年9月真打昇進。私服がおしゃれで、楽屋に入るとまず手を洗う。前座さんからスタッフにまで頭を下げて挨拶をする。まつげが長い。最近ダイエットに挑戦中。大学では漕艇部に所属、熱中していた。細身のジーンズを履く。