「渋谷らくご」若手真打競演会

　落語家には前座→二つ目→真打という階級があります。基本的には年数によって階級が上がっていき、真打になるまでがだいたい10～15年くらい。この4人は全員、2010年以降に真打に昇進した若手真打です。所属団体は落語協会と落語芸術協会と分かれてはいるものの、この先20年、30年と落語界全体を盛り上げていくのは間違いない4人の競演です。これからずっと追いかけたい自分好みのお気に入りを見つけるのに超おすすめ。

▽柳亭小痴楽　りゅうてい　こちらく　落語芸術協会
16歳で入門、芸歴18年目、2009年11月二つ目昇進。2019年9月に真打昇進。本が好き、本のお供には煙草「HOPE」。旅先では常に喫煙所を探す。先日、Xのアカウントが凍結させられてしまった、「痴」の字がコンプライアンス違反だった可能性があるとのこと。

▽弁財亭和泉　べんざいてい　いずみ　落語協会
2005年8月入門、現在18年目、2021年3月に真打昇進。28歳で突如会社を辞めて落語家になった元OL。よくいくスーパーは、SEIYUやLIFE。人々の生活の些細な出来事をよく観察して自身の演目に反映している。「ガラスの仮面」のラストを心待ちにしている。

▽雷門小助六　かみなりもん　こすけろく　落語芸術協会
17歳で入門、芸歴25年目、2013年5月真打昇進。猫を飼って、可愛がっている。インスタグラムをやっているが、ほとんどの写真が猫である。家で机に向かって作業をしている時に限って、猫が机の上にやってくる。先日人生ではじめて美容院に行ってみた。

▽古今亭文菊　ここんてい　ぶんぎく　落語協会
23歳で入門、芸歴22年目、2012年9月真打昇進。私服がおしゃれで、楽屋に入るとまず手を洗う。前座さんからスタッフにまで頭を下げて挨拶をする。まつげが長い。最近ダイエットに挑戦中。大学では漕艇部に所属、熱中していた。細身のジーンズを履く。