「渋谷らくご」小痴楽トリ公演：軽妙の名手たち

　観客を疲れさせない軽さと、飽きさせない濃さを両立した稀有な演者が揃いました。芸歴39年を越えてもやんちゃな兄貴の玉の輔師匠を筆頭に、志ら乃師匠、吉笑さんと、キラキラの王道というよりは、どこかアウトローな不良性を感じさせる面々。トリはいまの若手落語家で随一の兄貴肌を発揮している小痴楽師匠！　「落語っておじいさんがひとりで話すやつ？」と思っている方にイメージを変えてほしいおすすめ公演です。軽さにもいろいろあるのです。疲れず、リラックスして聴けますよ！

▽立川志ら乃　たてかわ　しらの　落語立川流
24歳で入門、芸歴26年目、2012年12月真打昇進。スーパーマーケットが大好き。街中のスーパーからカルディまで幅広く通う。カエルのぬいぐるみを買ってしまいがち。天気の良い日はぬいぐるみを洗って干す。先日誤って扇子を洗濯機で洗ってしまった。

▽立川吉笑　たてかわ　きっしょう　落語立川流
26歳で入門、現在芸歴14年目、2012年4月二つ目昇進。2023年度「公推協杯　全国若手落語家選手権」で大賞を受賞した。2025年6月1日真打昇進決定。夏にとにかく走り続けて痩せる。冬になると体力が落ちてしまうのでたくさん食べるように心がけている。

▽五明樓玉の輔　ごめいろう　たまのすけ　落語協会
18歳で入門、芸歴40年目、1998年9月真打昇進、2010年落語協会理事に就任。落語のワンシーンをフィギュアで表現している、それを定期的にXにポストしている。手拭いマニア、手拭いのデザインもおこなう。似顔絵を描く、落語家から政治家まで幅広い。

▽柳亭小痴楽　りゅうてい　こちらく　落語芸術協会
16歳で入門、芸歴19年目、2009年11月二つ目昇進。2019年9月に真打昇進。本が好き、本のお供には煙草「HOPE」。旅先では常に喫煙所を探す。街中で警察官をみるとなにもしていないのになぜかビクッとしてしまう。