「渋谷らくご」さん花トリ公演：予定不調和

世の中にはいろんなエンタメがありますが、ぱっと見てすぐに魅かれるものと、だんだんとその魅力が分かってくるものがあり、落語は後者だと思います。特にこの4人、煙に巻かれたように計り知れずそれこそが魅力の4人です。明るくさわやかですぐ面白い、そんな軽薄な魅力ではないのです。どこに連れて行かれるんだろう？と戸惑っているうちに、その魅力に絡み取られる。そんな予定不調和な経験をお楽しみください。本音ではなに考えているかまったくわからない人たちです。だから色っぽい演者さんたちなのです。

▽柳亭信楽　りゅうてい　しがらき　落語芸術協会
30歳で入門、芸歴10年目、2018年二つ目昇進。ツイッターやラジオトークなどで発信している。酔った深夜にもラジオトークを配信することがある。先日ストレス解消のために旅行をしてみたが、とてもストレスが溜まってしまった。

▽橘家文蔵　たちばなや　ぶんぞう　落語協会
24歳で入門、芸歴38年目、2001年真打昇進。ツイッターで、朝ご飯や酒の肴など、日々の料理をつぶやいている。先日は「ハヤシライス」をつくった、牛スネ肉をとけるまで煮込むのがポイント。ちくわぶも入れる。タバコが吸える喫茶店が好き。

▽三遊亭青森　さんゆうてい　あおもり　落語協会
23歳で入門、現在入門10年目、2019年2月二つ目昇進。「2022年渋谷らくご優秀賞 たのしみな二つ目賞」、2023年「渋谷らくご大賞 おもしろい二つ目賞」受賞。ストリートファイターをやりこんでいる。翌日のことを考えると緊張して眠れないことがある。

▽柳家さん花　やなぎや　さんか　落語協会
1979年8月1日、千葉県出身。2006年9月入門、2021年9月真打昇進。身長が180cmを超えている。辛いことがあった時はドリンクバーで流し込む。いま子育て中で、お子さんは電車に夢中。ベッドの硬さが少し変わると眠れなくなってしまう。