渋谷らくごプレビュー&レビュー
2017年 5月12日(金)~16日(火)
開場=開演30分前 / *浪曲 **講談 / 出演者は予告なく変わることがあります。
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プレビュー
新作落語に挑む人は多いけれど、それを長い間、大勢のお客さんの視聴に耐えるものに仕上げられる人は少ない。
だが、鯉八さん、百栄師匠、ともに創ったときからその精度もピカ一、さらに何度聴いてもおもしろい。
この二人はもはや未来の古典落語を作り続けている、新作落語の天使です。だってかわいらしいんだもん。
▽瀧川鯉八 たきがわ こいはち
24歳で入門、芸歴11年目、2010年二つ目昇進。2015年第一回渋谷らくご大賞受賞。WOWOW動画では、鯉八さんの落語とインタビューが配信中。かわいい見た目とは裏腹に、ハートが熱い男前の鹿児島男児。前座修行中は、ずっと優しい先輩だったとのこと。そして後輩想いがすごい。4月は沖縄から台湾を巡る豪華客船の中で落語をされるという仕事をした。
▽春風亭百栄 しゅんぷうてい ももえ
年を取らない妖精のような存在。静岡県静岡市出身、2008年9月真打ち昇進。
不思議な風貌で、危ないネタをかけつづている。次郎長とさくらももこ先生と昇太師匠とおなじ地元。
アメリカで寿司職人のバイトをしたことがある。猫が大変お好きという意外は日常生活の様子を見せない。
レビュー
文:桜もち Twitter:@kasiwamoti55
マイノリティ応援の遺伝子が組み込まれています。だんだんハマりつつある趣味は、占星術とタロット。理想の男性像は「山本長五郎」
年末からねこと暮らすようになって、もっと一緒にいたいなー、仕事を辞めれないか本気で思っているところ。 この頃のマイブームは断捨離。
5月15日(月)18時~ ふたりらくご
瀧川鯉八(たきがわ こいはち) 「鳥椿民俗学」
春風亭百栄(しゅんぷうてい ももえ) 「浮世床ー本ー」「リアクションの家元」
鯉八さんと百栄師匠。なんとなく似てる?「同じ系統」と思っている私。
「どかちゃが」の紹介とおり、確かに「かわいい。」です。
ふにゃふにゃ。登場されて所作を拝見しているだけでその雰囲気に和みます。
お噺は頭のいろんなところをぐいぐい刺激されてクスッとなる、ちょっとこんぐらがってくる。
そんな大好きなおふたりのおふたりきりの一時間。
サンキュータツオさんの事前注意事項説明、わかりやすくてつい買いたくなりそうな物品販売促進活動。
聞きやすいお話というものは、説明事項も気持ちよいひとときに。
ワクワク楽しみに待ちます。
結論をお伝えすれば、今回はそんなに難解なお話ではなく、
お二人の醸し出す、何が可笑しいのかよく分からないんだけど、この可笑しさの波に乗ってしまえ!となってしまい笑っていると、どんどん可笑しさが増えてしまう!笑いでした。
何回かお聞きしている落語は全て新作でしたが、そうはいっても分からないですから。調べたりしないし。
どうなんだろうなと思っていたのが、この日のタツオさんの前説によりはっきり。
百栄師匠もマクラで言われましたが、初体験よく分からない、でも確かに「慣れます」鯉八さん落語。
私も初めての時は正直、不思議な違和感。独特の雰囲気に馴染めなくて「あまり好きになれないかも…。」と思いました。 でも、「鯉八さんってだんだん虜になるよ」って言われて。
2回目の時にあれ?好きかも?と思いました(笑)。
ですので、1回聞いたぐらいで、好き嫌いって決めちゃわない方がいいです。
寄席形式になっていると、またの機会が起こりやすいからいいですね。
後、鯉八さんとの共通好きなものがありまして、
それは映画監督「アキ・カウリスマキ」作品のファンということなんです。
「アキ・カウリスマキ」監督好きの落語家さんは他にもいらっしゃるようです。前にも書いたけど、いいですよ。
鯉八さん、黄色の羽織がお似合い。
その時、初めての百栄師匠古典でして、「わー!」と思ったのを鮮明に覚えております。
百栄師匠の話し方が好きなので、「この話し方で古典が聞けるんだワクワク!」したのでした。
「修行時代、古典ばかりやっていたらなんだか心の中にたまってきてしまって、その吐き出し口としての新作だったんですね。」なるほど。
そして「でも新作ばかりやっていたり新作の百栄みたいに言われているとまたたまってきて、そうすると古典がやりたくなって。」なるほど。
私なんか単純ですから、てっきり今日は鯉八さんと不思議話対決かしら、不思議な気持ちで帰るんだろうなと予想して来たのですが、
そこへ古典をやりますねという百栄師匠。よいなよいな。
(2席目は違ったんだと思う。)
この日は、時々拝見する「体力をすごく使う勢いネタの百栄師匠」だったと思います。(2席とも)
こういうのって絶対ライブで見ないと。
「リアクション芸人」の方は私の個人的嗜好として笑えないところもありました。
日頃からバラエティ番組で芸人さんが無茶をさせられてそれをゲラゲラ笑ったりするのが苦手だったり、「ドッキリ」系が好きでなかったりするものですから…
もしかするとそんな世の中の傾向を、師匠もちらっと風刺してくださったのかも…深読みすぎるかな。
【シブラクが好きな人、こんなのもいかが?】
この間、初めて「能」を観に行きました。お誘いを受けて。
自分では絶対行動を起こさない分野なのでいい機会だと思って、「寝そう。」とは思ったけど行ってみることに。
不思議な文化でした。衝撃。一度は体験に行ってみるといいと思いました。私はまた行きたいです。
予想より賑やか。
自分が知っているお芝居の形式と舞台の作りが違う。歌舞伎と違ってすべて背景は同じ。幕もなし。終わり方もプツンとお終い。
どんな歴史や文化背景に生まれたのか、なんのためにあったのか、どんな人が観たのか。いろいろ知りたいことが生じました。 (基本的教養で皆さん知ってることなのかなぁ。)
待合の雰囲気も地味、お落ち着いていて厳か、簡素。歌舞伎座と全く違う。
いろんな文化があるのですね。
舞台がシンプルなのは落語、講談、浪曲も同じ。その中でいろいろな光景が浮かぶ。
空想話を楽しむ文化の中にもこれだけいろんな形が。
お能はしょっちゅううつらうつらしてしまいながら見ていましたが、
これが一瞬に深く眠れるというか、観てる寝てる合わせてものすごい気持ち良い時間でした。
今回のレビューは以上です。
お読みいただきましてありがとうございました。
【この日のほかのお客様の感想】
「渋谷らくご」5/15 公演 感想まとめ
写真:渋谷らくごスタッフ
マイノリティ応援の遺伝子が組み込まれています。だんだんハマりつつある趣味は、占星術とタロット。理想の男性像は「山本長五郎」
年末からねこと暮らすようになって、もっと一緒にいたいなー、仕事を辞めれないか本気で思っているところ。 この頃のマイブームは断捨離。
5月15日(月)18時~ ふたりらくご
瀧川鯉八(たきがわ こいはち) 「鳥椿民俗学」
春風亭百栄(しゅんぷうてい ももえ) 「浮世床ー本ー」「リアクションの家元」
鯉八さんと百栄師匠。なんとなく似てる?「同じ系統」と思っている私。
「どかちゃが」の紹介とおり、確かに「かわいい。」です。
ふにゃふにゃ。登場されて所作を拝見しているだけでその雰囲気に和みます。
お噺は頭のいろんなところをぐいぐい刺激されてクスッとなる、ちょっとこんぐらがってくる。
そんな大好きなおふたりのおふたりきりの一時間。
サンキュータツオさんの事前注意事項説明、わかりやすくてつい買いたくなりそうな物品販売促進活動。
聞きやすいお話というものは、説明事項も気持ちよいひとときに。
ワクワク楽しみに待ちます。
結論をお伝えすれば、今回はそんなに難解なお話ではなく、
お二人の醸し出す、何が可笑しいのかよく分からないんだけど、この可笑しさの波に乗ってしまえ!となってしまい笑っていると、どんどん可笑しさが増えてしまう!笑いでした。
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瀧川鯉八さん
何回かお聞きしている落語は全て新作でしたが、そうはいっても分からないですから。調べたりしないし。
どうなんだろうなと思っていたのが、この日のタツオさんの前説によりはっきり。
百栄師匠もマクラで言われましたが、初体験よく分からない、でも確かに「慣れます」鯉八さん落語。
私も初めての時は正直、不思議な違和感。独特の雰囲気に馴染めなくて「あまり好きになれないかも…。」と思いました。 でも、「鯉八さんってだんだん虜になるよ」って言われて。
2回目の時にあれ?好きかも?と思いました(笑)。
ですので、1回聞いたぐらいで、好き嫌いって決めちゃわない方がいいです。
寄席形式になっていると、またの機会が起こりやすいからいいですね。
後、鯉八さんとの共通好きなものがありまして、
それは映画監督「アキ・カウリスマキ」作品のファンということなんです。
「アキ・カウリスマキ」監督好きの落語家さんは他にもいらっしゃるようです。前にも書いたけど、いいですよ。
鯉八さん、黄色の羽織がお似合い。
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春風亭百栄師匠
その時、初めての百栄師匠古典でして、「わー!」と思ったのを鮮明に覚えております。
百栄師匠の話し方が好きなので、「この話し方で古典が聞けるんだワクワク!」したのでした。
「修行時代、古典ばかりやっていたらなんだか心の中にたまってきてしまって、その吐き出し口としての新作だったんですね。」なるほど。
そして「でも新作ばかりやっていたり新作の百栄みたいに言われているとまたたまってきて、そうすると古典がやりたくなって。」なるほど。
私なんか単純ですから、てっきり今日は鯉八さんと不思議話対決かしら、不思議な気持ちで帰るんだろうなと予想して来たのですが、
そこへ古典をやりますねという百栄師匠。よいなよいな。
(2席目は違ったんだと思う。)
この日は、時々拝見する「体力をすごく使う勢いネタの百栄師匠」だったと思います。(2席とも)
こういうのって絶対ライブで見ないと。
「リアクション芸人」の方は私の個人的嗜好として笑えないところもありました。
日頃からバラエティ番組で芸人さんが無茶をさせられてそれをゲラゲラ笑ったりするのが苦手だったり、「ドッキリ」系が好きでなかったりするものですから…
もしかするとそんな世の中の傾向を、師匠もちらっと風刺してくださったのかも…深読みすぎるかな。
【シブラクが好きな人、こんなのもいかが?】
この間、初めて「能」を観に行きました。お誘いを受けて。
自分では絶対行動を起こさない分野なのでいい機会だと思って、「寝そう。」とは思ったけど行ってみることに。
不思議な文化でした。衝撃。一度は体験に行ってみるといいと思いました。私はまた行きたいです。
予想より賑やか。
自分が知っているお芝居の形式と舞台の作りが違う。歌舞伎と違ってすべて背景は同じ。幕もなし。終わり方もプツンとお終い。
どんな歴史や文化背景に生まれたのか、なんのためにあったのか、どんな人が観たのか。いろいろ知りたいことが生じました。 (基本的教養で皆さん知ってることなのかなぁ。)
待合の雰囲気も地味、お落ち着いていて厳か、簡素。歌舞伎座と全く違う。
いろんな文化があるのですね。
舞台がシンプルなのは落語、講談、浪曲も同じ。その中でいろいろな光景が浮かぶ。
空想話を楽しむ文化の中にもこれだけいろんな形が。
お能はしょっちゅううつらうつらしてしまいながら見ていましたが、
これが一瞬に深く眠れるというか、観てる寝てる合わせてものすごい気持ち良い時間でした。
今回のレビューは以上です。
お読みいただきましてありがとうございました。
【この日のほかのお客様の感想】
「渋谷らくご」5/15 公演 感想まとめ
写真:渋谷らくごスタッフ