渋谷らくごプレビュー&レビュー
2018年 8月10日(金)~14日(火)
開場=開演30分前 / *浪曲 **講談 / 出演者は予告なく変わることがあります。
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プレビュー
「渋谷らくご」の心臓といっても過言ではない隅田川馬石師匠。毎月、ネタの完成度自己記録更新中の最高にスリリングな存在です。立川志ら乃、古今亭志ん五、柳家小八という、渋谷らくごを象徴する真打もずらり。真打ばかりの4人の会、贅沢な公演になります。
はじめて落語を聴く方のなかで、まずは古典を聴いてみたいなと思う人にはうってつけ! イメージが一新されること間違いなしです!
▽立川志ら乃 たてかわ しらの
24歳で入門、芸歴21年目、2012年12月真打昇進。スーパーマーケットが好きで、スーパーの批評をツイッターでおこなっている。この時期は暑いと近くのスーパーに入る。土用丑の日から意地になって鰻にちなんだものを食べ続けている。
▽古今亭志ん五 ここんてい しんご
28歳で入門、芸歴15年目、2017年9月真打昇進。渋谷らくごの公式読み物どがちゃがでは、志ん五師匠の似顔絵コラムが掲載中。スケートボードにはまっている。最近インスタグラムをはじめた。浴衣でスケートボードを滑っている映像を載せている。
▽柳家小八 やなぎや こはち
25歳で柳家喜多八に入門、芸歴16年目、2017年3月真打ち昇進。最近IQOSからプルームテックに変えた。ファッションにこだわっていて、この時期は白いTシャツを着こなす。高座前はモンスターを飲んで集中する。最近麻雀をやりたがっている。
▽隅田川馬石 すみだがわ ばせき
24歳で入門、芸歴25年目、2007年3月真打昇進。高座を終えて楽屋を出る速度が渋谷らくごの出演者の中で最も早い。時間がたくさんあるときのマクラも、オチ優先でなくコラム的な味わいで楽しい。この暑さでも毎朝10時に隅田川沿いを走る。最近日焼けして色が黒くなってきた。
レビュー
立川志ら乃(たてかわ しらの) 「替り目」
古今亭志ん五(ここんてい しんご) 「猫の皿」
柳家小八(やなぎや こはち) 「船徳」
隅田川馬石(すみだがわ ばせき) 「妾馬」
危険な暑さでも、落語が観たい。
youtubeでもラジオでもポッドキャストでもなくて電車を乗り継いで人込みをかき分けながら冷えた炭酸水に目もくれず歩いてやっとこさたどり着いたユーロライブで落語が観たい。
立川志ら乃-替り目
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立川志ら乃師匠
カットなので、確かめることは出来ないけど、本当に収録したんだ、高橋一生と佐藤健に会ったんだと力説していた様子が、少年のようで可愛らしかった。
その話、夢じゃないといいな。
酔っ払いはうるさい、馬鹿になっちゃって加減を分かってない。道端に居たら鬱陶しい。でも志ら乃師匠の芯の通った声だといやじゃない。ちょっと歌っているように聞こえて心地よかったりする。そんな心地よい酔っ払いの、こちらがにやにやしてしまうような惚気話をたっぷり堪能させてもらった。つまみを全部いただかれてしまった本人は空腹かもしれないが、こちらは沢山いただいた惚気話でもうお腹いっぱいだ。
古今亭志ん五-猫の皿
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古今亭志ん五師匠
相手が一枚上手だった。ザ、落語って感じですごく好き。
茶屋にいた猫が餌を食べている器は有名な高い皿、江戸で売ったらいい値段になる。亭主はそんなことは知らないみたい。しめしめ。
猫が欲しい。タダとは言わないちゃんと三両払うから。ワクチン接種もするしキャットタワーも買うし、毎日チャオチュールの鰹味食べさせて大事に育てるから。だからお願い、お皿も一緒につけてよ。え、なになに、じいさんその皿が高価だって知ってたの。
面白おかしくズル賢く、うーんとうなってしまう落ちの綺麗さ。もう一回聴きたい。
柳家小八-船徳
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柳家小八師匠
ハンサムな小八さんが演じていると若旦那のリアリティーさが増す。何度失敗しても、お客さんを川へ落としても自信たっぷりの若旦那。客がハラハラしていても御構い無し。恥ずかしだったり隠したり焦ったりしない。このスタンスとても清々しい。少しだけ見習いたい。若旦那ってもんはこうじゃないとね。
私は落語に色気やセクシーを結構求めてしまうけれど、小八師匠の女将さん役はセクシーで良かった。口を小さめにして、すっと息を吐きながら喋る。眉を下げて困った顔をしながら少し頭を傾ける。声のトーンやスピード感が絶妙で、出来ればもう少し女将さんの姿を見ていたかった。
隅田川馬石-妾馬
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隅田川馬石師匠
まず目がいい。ぎょろぎょろしててキラキラしててどこ見てんだかよくわかんないけど目を追ってしまう。その黒目が動くのを必死に追いかけてしまう。落語も聴いて目も追って、馬石ファンは忙しいのだ。
次に声がいい。ふわふわしていて軽めな喋り方。雲みたいで掴めないけど結構濃厚。ニヒニヒ笑う声も小学生みたいで可愛らしくて思わずつられてしまう。落語も聴いて目も追ってつられて笑って、馬石ファンは忙しいのだ。
妾馬だー!古典はいいねえ。ストーリーに入り込んでしまう。八五郎の飾らない姿に自然と優しい顔になる。馬石師匠の都々逸、酔っちゃうね。
体が溶けても構わない。涼しい会場でこんな素敵な落語が観られるんだから。帰る頃にはもっと元気になってるよ。
【この日のお客様の感想】
「渋谷らくご」8/12 公演 感想まとめ
写真:渋谷らくごスタッフ
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