渋谷らくごプレビュー&レビュー
2020年 3月13日(金)~17日(火)
開場=開演30分前 / *浪曲 **講談 / 出演者は予告なく変わることがあります。
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プレビュー
ついにこういう才能が現れた! 2016年渋谷らくご創作大賞 三遊亭粋歌さん。OLからの落語家転身、人間観察からあらゆる日常のなかにひそむ可笑しさを抽出して創作する女王。今宵は粋歌さんをトリというお楽しみを用意しながら、古典本格派の圓太郎師匠、奮闘する二つ目 文吾さん、昨年真打になったばかりの わさび師匠というラインナップでバラエティに富んだ会となります。
▽橘家文吾 たちばなや ぶんご
21歳で三代目橘家文蔵師匠に入門、芸歴6年目、2018年11月二つ目昇進。本名が「中西翼」とカッコいい。昨年末は、エレクトーン世界大会1位の方とコラボしてみた。くるぶしまでの靴下を愛用している。先日市童さんとスキーに行った。
▽柳家わさび やなぎや わさび
23歳で入門、芸歴16年目、2008年二つ目昇進。2019年9月に真打昇進。痩せ形で現在の体重は52kg。雨の日は長靴に合羽の完全防備。わさび師匠のお母様がたまに渋谷らくごに見にきてくださる。お母様も背が高い。最近ナース服を着てみた。
▽橘家圓太郎 たちばなや えんたろう
19歳で入門、芸歴38年目、1997年3月真打昇進。怒りん坊なキャラクターで、オヤジの小言マシーンぶりは渋谷らくごでも爆笑を生んでいる。将来PTAの会長になるのではないかと危惧している。普段は優しく、裏表のない気持ち良い人なのです。ラガーマン。
▽三遊亭粋歌 さんゆうてい すいか
2005年8月入門、現在13年目、2009年6月二つ目昇進。「2016年創作大賞」受賞者。28歳で突如会社を辞めて落語家になった。落語を知るきっかけは、大江千里さん。先日「ポケットマルシェ」というアプリで、農家さんから直接野菜を買ってみた。
レビュー
橘家文吾(たちばなや ぶんご)-五目講釈
柳家わさび(やなぎや わさび)-長屋の花見
橘家圓太郎(たちばなや えんたろう)-粗忽の釘
三遊亭粋歌(さんゆうてい すいか)-落語の仮面 第一話三遊亭花誕生 〜三遊亭白鳥作〜
プレビューに「ついにこういう才能が現れた! 」とある通り、素晴らしい創作の女王・三遊亭粋歌さん。特に、女性にとっては日常の可笑しさに満ち溢れた「あるある!」だらけの共感できる作品揃いで、私は大好きです!今公開中の映画「架空OL 日記」(by バカリズム)にも通じるかも?
トリの粋歌さんを迎え討つのは、古典本格派でベテランの圓太郎師匠&注目の二つ目・文吾さんというダブル橘家、NHKご出演でも有名な若手真打・ わさび師匠という超楽しみな会です!
橘家文吾「五目講釈」
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橘家文吾さん
お噺は、若旦那の滅茶苦茶な講釈が炸裂する「五目講釈」。道楽が過ぎたあげく勘当された若旦那は、能天気でお気楽な居候。「どこかで働きなさい」と居候先の親方に窘められると、若旦那は講釈師になると言い出し、人前で芸を披露することになりますが、これが大変なことに。。
なめらかな台詞回しが可笑しくも綺麗で、劇中の「真田三代記?」もお見事でした!あ、安部総理のモノマネも良く似てました。これだけ悪びれずにハチャメチャになって行くと、逆に清々しくなってしまいます!
たまには能天気に過ごすのは「心の換気」になる、とのこと。これは良い言葉です、文吾さん!このご時世、部屋の換気と同じぐらい大切かも。。
柳家わさび「長屋の花見」
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柳家わさび師匠
簡単に稼げる?というのは大きな間違い。登録者数や視聴時間などが一定以上でないと、マイクやカメラなど設備投資の方が上回って、なかなか厳しいらしいです。でも、笑いをお届けしたい!という意気込みのわさび師匠、立派です!
今日は、春にふさわしい花見のお噺。大屋さんの奢りで長屋の連中が上野にお花見に出掛けます。が、お酒は薄い番茶、かまぼこと卵焼きはお漬物という貧しさ。これでは酔えないし、盛り上がらない!?でもさすがにお噺の登場人物達、そこは酔ったふりで、もう破れかぶれで陽気に乗りきります。
このナチュラルハイぶり!素晴らしいです。コロナ鬱も飛んで行くナチュラルハイ?見習わなければ。。
橘家圓太郎「粗忽の釘」
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橘家圓太郎師匠
今日のお噺にも、少々ぶっ飛んだ大工の八っつあんが登場します。お隣さんの仏壇に八寸釘を打ち込んでしまう、粗忽の釘。
釘のお詫びに来たのを忘れて、お隣さんに上がり込んで世間話に夢中になるトボケた様子に大笑いです。というか、冒頭の引っ越しのシーンから既に大笑い。タンスを持ち上げるシーンでは、師匠のお顔が本当に真っ赤になってしまって、倒れないでー!と心配になってしまいました。正に迫真の演技!
三遊亭粋歌「落語の仮面 第一話 三遊亭花誕生 〜三遊亭白鳥作〜」
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三遊亭粋歌さん
千の仮面を持つ天才落語少女・花ちゃん。「このローソクの火を消さずにジュゲムを言ってごらんなさい!」など、月影先生の厳しい指導も、スポ根フレーバーたっぷりでオリジナルそのまま?主人公を優しく見守るイケメン・真澄様は「紫のバラの人」ではなく、寄席の楽屋に沖縄産焼き芋を差し入れする「紫いもの人」!もうお腹がよじれるほどの爆笑ポイント満載です!
久しぶりにガラスの仮面を第1巻から一気読みしたくなりました。
最近は、色々自粛で暇な時間も多くなりましたが、これを機に懐かしの漫画、読みたかった本、見たかった映画、今までじっくり聴きたかった落語や音楽などを制覇する良い機会かも?
【この日のお客様の感想】
「渋谷らくご」3/15 公演 感想まとめ
写真:武藤奈緒美Twitter:@naomucyo
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