渋谷らくご

渋谷らくごプレビュー&レビュー

2021年 1月8日(金)~12日(火)

開場=開演30分前 / *浪曲 **講談 / 出演者は予告なく変わることがあります。

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1月8日(金)18:00~19:00 古今亭駒治 橘家文蔵

「ふたりらくご」平日の真打競演~鉄道×極道(?)~

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プレビュー

 とにもかくにも楽しみたい! そんな人にお届けするエンターテイナーふたりによる1時間。
 この組み合わせも緊急事態です! 創作らくごの貴公子 駒治師匠と、必笑仕事人 文蔵師匠。
 鉄道と極道(?)の組み合わせに、憂き世を忘れて楽しんでください!

▽古今亭駒治 ここんてい こまじ
24歳で入門。芸歴18年目、東京都渋谷区出身。鉄道をこよなく愛し、鉄道に関するコラムを執筆するほど、東京新聞にて「鉄道しましょ」を連載中。昨年の渋谷らくごの楽屋では、丸ノ内線の方南町方面について力説していた。背の高さが目立つ。ギターを弾く。

▽橘家文蔵 たちばなや ぶんぞう
24歳で入門、芸歴35年目、2001年真打昇進。朝、洗濯機を回しながら飲む静岡茶が好き。ツイッターで、朝ご飯や酒の肴など、日々の料理をつぶやいている。今年の初夢は「握り鮨を食べる夢」。最近つくった料理は「牛タンシチュー」、トマトピューレが隠し味。

レビュー

文:とも朕 Twitter:@toyono2010 (シンガポール育ち。落語、漫画、読書、映画が大好き。)

古今亭駒治(ここんてい こまじ)-上京物語
橘家文蔵(たちばなや ぶんぞう)-文七元結

緊急事態宣言発令されてしまいましたね。。
でも、私達には落語がある!
劇場で大笑い出来る日も待ち遠しいですが、配信でも会場との一体感があり、とっても楽しい!映像だと噺家さんの微妙な表情にも気付く事ができて、新しい発見もありましたよ。

古今亭駒治師匠「上京物語」

  • 古今亭駒治師匠

最近は自転車免許取得や自転車通勤で大好きな鉄道に乗っていないとか。
という訳で、今日は都内鉄道網がテーマ。
秋田から家出して来た妹は、姉が住む東村山まで東京駅から色々な路線を乗り継ぎ、一日中(!)かかってやっと到着。そして、妹を追いかけてやって来たマタギのお父さんは、秋田縦貫鉄道の駅を出発して東村山まで3日もかかってしまった!その理由とは。。?
東京の鉄道網はとにかく複雑!というお噺。
都内在住でないと分からない駅名も沢山出て来ましたが、田舎から出てきた親子が慌てる姿が超面白い!東京は乗り換えアプリなしでは生きて行かれない街になってしまったのかも。そういえば、去年は路線図の前で唖然としている外国人観光客を時々見かけましたよね。。

橘家文蔵師匠「文七元結」

  • 橘家文蔵師匠

「男の道楽といえば、飲む打つ買うなんて言いますが…」と始める文蔵師匠。新年初日の高座にふさわしい、圓朝の超有名作品「文七元結」!
家族を不幸にしてしまった道楽者の長兵衛が、自殺しようとしていた文七を救い、ハラハラする展開を経て遂にハッピーエンド!これぞ江戸落語という名作に文蔵師匠の演技力が光ります。特に健気な娘の演技は見物です。いかつい文蔵師匠が、可愛く見えて来るのだから本当に不思議!
お正月に暖かい気持ちになるのにぴったりな人情噺でした。

写真:渋谷らくごスタッフ
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