「渋谷らくご」創作の女王 粋歌（すいか）

　本年 真打昇進をひかえる三遊亭粋歌さん。人間観察と時代を敏感に察知する力で、上質な創作らくごを量産しています。ＴＨＥ Ｗでは知ることができない偉大な才能がここに！ ぜひこの機会に知っていただきたい存在です。
　この会は、立川流から落語界に変革をもたらす男 吉笑さん、講談協会から渋谷らくご楽しみな二つ目賞 田辺いちかさん、落語芸術協会からは若きベテラン 小助六師匠と、四団体四名による交流戦。創作、古典、講談と盛りだくさんの多様性に富む会。
　自分が求めているものがなにか把握できていないけど落語興味あるよーという方にもオススメしたい会です。

▽立川吉笑　たてかわ　きっしょう
26歳で入門、現在芸歴11年目、2012年4月二つ目昇進。もともとは酒豪だったが、酒断ちをしていまは炭酸水で過ごす。メールの返信から、画像編集などを次々とこなすスキルを持つ。今年の目標は「字が上手くなりたい」、習字をやろうと思っている。

▽田辺いちか　たなべ　いちか
2014年に入門、芸歴7年目、2019年3月に二つ目昇進。2020年渋谷らくご「楽しみな二つ目賞」受賞。小学生の時に司馬遼太郎の『国盗り物語』を読んで、歴女になった。大学時代に卒業論文を書いている途中に研究者に向いていないと思い、突然中国に向かい、日本語教師になった。

▽雷門小助六　かみなりもん　こすけろく
17歳で入門、芸歴22年目、2013年5月真打ち昇進。猫を可愛がっている。インスタグラムをやっているが、ほとんどの写真が猫である。年末年始で笑った漫画は「女の園の星」。

▽三遊亭粋歌　さんゆうてい　すいか
2005年8月入門、現在16年目、2009年6月二つ目昇進。2021年3月に真打昇進予定。28歳で突如会社を辞めて落語家になった。落語を知るきっかけは、大江千里さん。よくいくスーパーは、SEIYUやLIFE。