渋谷らくごプレビュー&レビュー
2021年 12月10日(金)~15日(水)
開場=開演30分前 / *浪曲 **講談 / 出演者は予告なく変わることがあります。
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- 12月11日(土)
-
14:00~16:00
「渋谷らくご」
玉川太福* 三遊亭遊子
橘家圓太郎 柳亭小痴楽 -
17:00~19:00
「渋谷らくご」
春風亭昇也 橘家文蔵
立川吉笑 瀧川鯉昇 -
20:00~21:00
「おしゃべり緑太の会」
柳家緑太
- 12月12日(日)
-
11:00~12:30
「はやおきらくご」
三遊亭好青年 立川成幸
柳家あお馬 立川談吉 -
14:00~16:00
「渋谷らくご」
立川志ら乃 林家きく麿
春風亭百栄 桂三木助「芝浜」 -
17:00~19:00
「渋谷らくご」
柳亭市童 春風亭昇々
三遊亭好二郎 隅田川馬石
- 12月13日(月)
-
19:00~21:00
「渋谷らくご」
立川寸志 瀧川鯉八
立川談修 古今亭文菊
プレビュー
芸歴五十年以上のベテランと、二つ目昇進間もない若手が入り乱れる不思議公演。とはいえおもしろさは保証できる、おそらく二度と見られないかもしれない組み合わせ! だれしもが注目する二つ目の一花さん、朝枝さん。ブラック師匠は毎回珠玉の王道古典をこの会のために披露してくださいます。
トリは、渋谷らくごの怪人 龍玉師匠! 今夜も、最後は聴かせます。耳を傾け、想像し、人間心理の深淵をのぞき込む。単館上映の映画を見に来るような気持ちで、この落語会をお楽しみください。
▽春風亭一花 しゅんぷうてい いちはな 落語協会
26歳で入門、芸歴8年目、2018年3月に二つ目昇進。インスタグラムに「江戸のおかず」をアップしていたが、最近は飽きている。焚き火が大好き、先日橘家文吾さんからの誘いを受け落語家の後輩と焚き火をしにいった。
▽快楽亭ブラック かいらくてい ぶらっく フリー
16歳で立川談志に入門、芸歴52年目。90年、国立演芸場花形演芸会金賞、2000年、「快楽亭ブラック毒演会」が文化庁の芸術祭賞優秀賞を受賞する。2005年、落語立川流を自主退会。歌舞伎から日本映画まで深い知識がある。
▽春風亭朝枝 しゅんぷうてい ちょうし 落語協会
2015年2月入門、現在7年目、2020年2月二つ目昇進。黒い柔らかそうな素材のシャツを好んで着る。寒い日はグレーの暖かそうなシャツを好んで着る。落語家になる前は、バンドをやっていたり、板前をやっていたりした。
▽蜃気楼龍玉 しんきろう りゅうぎょく 落語協会
24歳で入門、芸歴25年目、2010年9月真打ち昇進。身長が181cmと背が高い。ツイッターではプライベートの様子をツイートすることがなく、いまどのように過ごしているか知ることができない。ものを食べずにひたすら呑むとの噂。
レビュー
快楽亭ブラック(かいらくてい ぶらっく)-五人廻し
春風亭朝枝(しゅんぷうてい ちょうし)-棒鱈
蜃気楼龍玉(しんきろう りゅうぎょく)-富久
まだまだ続きそうなコロナ禍。オミクロン株で大騒ぎの中、今年最後の渋谷らくご開催。嬉しいです!
一花さん&朝枝さんで笑って免疫力を上げて、ブラック師匠&龍玉師匠で「正しく怖がる」練習をしましょう!
今日は若手二つ目さんVSベテラン師匠方の激突。トリはいつも「人間の業」がテーマの龍玉師匠!(怖くて時には笑えないことも。。)
プレビューによると「耳を傾け、想像し、人間心理の深淵をのぞき込む。単館上映の映画を見に来るような気持ちで」楽しめる会とのこと。ミニシアター系好きの私には、もうたまりません!
春風亭一花さん「愛宕山」
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春風亭一花さん
そして、今日のお噺は「愛宕山」。「ピクニックに行こう!」という旦那の提案で、芸妓や幇間たち皆で愛宕山へ。
お調子者の幇間・一八は、最初は元気いっぱい、張り切って登ります。歌いながら登る場面が軽快でミュージカルみたい。が、そのうちだんだんバテ気味に。。息が上がって来る演技がリアルで、こちらまで息が苦しくなりそうでした。中腹での休憩時間に「かわらけ投げ」をして遊びますが、旦那は陶器の代わりに小判を投げ出します!小判の方がスリリングで面白いのでしょうか。。?
欲張りな一八の行動に呆れてしまいますが、ちょっと可哀想な結末には同情してしまいました。なお、男性が演じると調子のいいオジサンという感じの幇間も、女性が演じると軽快でヤンチャな少年ぽい人物が想像出来て、とても新鮮でした。
快楽亭ブラック師匠「五人廻し」
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快楽亭ブラック師匠
さて、今日のお噺は、来ない女性を待ち続けてイライラする「五人廻し」。せっかく遊びに来たのに、人気の花魁はなかなか会いに来てくれません。
待ちぼうけの客が店の悪口、愚痴や妄想などをモノローグで語るのが一人芝居のようで、演劇的。客のキャラも、荒っぽい人、傲慢な人、田舎者など様々で、ブラック師匠の演技力が光ります。中でも、ちょっとバイセクシュアル的な幇間の言葉使いや表情が特徴的で、昔はホントにこんな人がいたのかなぁと感心してしまいました。
それにしても、一番気の毒なのは花魁と客の板挟みになる店の若衆!激昂する客に怯えて当惑する表情が見えるようでした。
春風亭朝枝さん「棒鱈」
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春風亭朝枝さん
今日のお噺には酔っ払いが登場。今年は忘年会自粛ですが、やっぱり年末にはお酒&宴会のお噺が似合いますね。
さて、クマさんとトラさんが飲み交わしていると、隣の座敷で田舎侍が大騒ぎ。酔っ払ったクマさんが乗り込んで、とうとう喧嘩になってしまいます。この喧嘩は意外な方法でおさまってしまいますが、それはどんな結末でしょう?ドタバタコメディの王道、という感じでした!ドリフみたい。
田舎侍が歌う謎の歌が不思議面白くて、笑ってしまいました。方言のせいか歌詞が意味不明で、その妙な調子が可笑しかったです。
なお、朝枝さんは、女性の演技が色っぽくて何となく菊之丞師匠を思い起こしてしまいました。
蜃気楼龍玉師匠「富久」
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蜃気楼龍玉師匠
歳の暮で借金に追われる幇間の久蔵は、なけなしのお金で富くじを買います。しかし、火事など色々な事件が勃発して、久蔵の運命は二転三転!ハッピーエンドか、まさかのバッドエンドか?
転落→歓喜→やっぱり転落?と最後までハラハラさせられます。
龍玉師匠の必死の表情が凄く怖かった!でも今日は、珍しく師匠の少し愉快な演技もチラリ。酒癖が悪い幇間が酔うにつれ豹変して行く様子には、笑ってしまいましたよ!
お酒、お金、人の愚かさ、運命の不思議など、様々な要素が盛り込まれたストーリーがテンポ良く生き生きと語られ、龍玉師匠の演技力に酔いしれてしまいました。クリスマスや新年に向けて、人の業や運命について考えるのは良いことかもしれませんね。
- 12月11日(土)
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14:00~16:00
「渋谷らくご」
玉川太福* 三遊亭遊子
橘家圓太郎 柳亭小痴楽 -
17:00~19:00
「渋谷らくご」
春風亭昇也 橘家文蔵
立川吉笑 瀧川鯉昇 -
20:00~21:00
「おしゃべり緑太の会」
柳家緑太
- 12月12日(日)
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11:00~12:30
「はやおきらくご」
三遊亭好青年 立川成幸
柳家あお馬 立川談吉 -
14:00~16:00
「渋谷らくご」
立川志ら乃 林家きく麿
春風亭百栄 桂三木助「芝浜」 -
17:00~19:00
「渋谷らくご」
柳亭市童 春風亭昇々
三遊亭好二郎 隅田川馬石
- 12月13日(月)
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19:00~21:00
「渋谷らくご」
立川寸志 瀧川鯉八
立川談修 古今亭文菊