「渋谷らくご」語り口の魅力：本寸法のブラック

　芸歴52年のブラック師匠から若手二つ目の好二郎さんまで、魅力的な語り口の演者が揃う公演です。
　聴く人を引き込む話芸、リラックスさせてくれる語り口、創意工夫がありながら自然な演出で聴く人に押し付けない。そんなあの手この手で観客を楽しませ続ける方々です。全員世代のちがう落語家さんですが、落語の魅力はどんな世代の語りにも合うことを実感できる楽しみな公演です。

▽三遊亭好二郎　さんゆうてい　こうじろう　圓楽一門会
2016年25歳で三遊亭兼好師匠に入門、2020年2月二つ目昇進。マスクは白を選ばず黒色やグレーを選びがち。竹下製菓のブラックモンブランというアイスがソウルフード。来月、大日本プロレスとコラボする、好二郎さんと一緒にプロレスを鑑賞できるチケット発売中。

▽柳家勧之助　やなぎや　かんのすけ　落語協会
2003年21歳で柳家花緑師匠に入門、現在芸歴19年目、2018年9月真打昇進。ヤクルトスワローズファン。ネタおろしをするときは歩いて稽古する。先日、とある後輩の方から「いまから帰るよ♡」という誤送信ラインを受け取る。

▽春風亭百栄　しゅんぷうてい　ももえ　落語協会
年を取らない妖精のような存在。さくらももこ先生とおなじ静岡県清水市（現・静岡市）出身、2008年9月真打昇進。
落語協会の野球チームでは、名ピッチャー。アメリカで寿司職人のバイトをしていた。日常生活の様子はわからないが、猫好き。

▽快楽亭ブラック　かいらくてい　ぶらっく　フリー
16歳で立川談志に入門、芸歴52年目。90年、国立演芸場花形演芸会金賞、2000年、「快楽亭ブラック毒演会」が文化庁の芸術祭賞優秀賞を受賞する。2005年、落語立川流を自主退会。歌舞伎から日本映画まで深い知識がある。