渋谷らくごプレビュー&レビュー
2015年 9月11日(金)~15日(火)
開場=開演30分前 / *浪曲 **講談 / 出演者は予告なく変わることがあります。
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プレビュー
立川こしら師匠と瀧川鯉八さんの「奇才らくご」会です。
瀧川鯉八さんは、鹿児島県出身の34歳。どうしたらこのように育つのか、不思議です。渋谷らくごでは「奇才=鯉八」という方程式が定着しつつあります。芸人は、落語・漫才問わす、登場してから一言目を発するまでの10秒間が勝負。鯉八さんは、舞台に登場してから座布団に座って一言目を発するまでの10秒間で勝負を決する傑物です。お客さんのテンションは自然と高まって「おい、これ普通じゃないぞ、なにが始まるんだ?」というような会場のざわめきが生まれます。そのときに、私たちはもう鯉八さんから目が離せなくなってしまいます。そしてこれが最後まで続きます。理屈で説明しようとすれば、全く意味不明なストーリーも、鯉八さんの魔法と、技術力で、夢の中のような何でも受け入れられる世界になってしまう。まだ味わっていない方は、ご期待ください。
立川こしら師匠は、千葉県東金市出身の39歳。人生の歩み方から「奇才」です。高校生にして月30万稼いで自宅にホームシアターを導入したり、ゴッホのヒマワリ柄の傘を本国から許可をわざわざ得て販売していたり、お客さんを巻き込んで稲刈り合宿を企画したり、弟子の名前をヤフオクに売ってみたり、レモングラスを通信販売してみたり……。こんな発想と行動をしている落語家さん、いません。落語もこの奇想天外な人物によって解体され、新しくよみがえる、生き返る。この天才的な感覚、本当に刺激的です。
レビュー
文:えり Twitter:@eritasu 20代女性 事務 フラメンコが趣味のOL
9月11日(金)18時~19時「ふたりらくご」
立川こしら (たてかわ こしら) 「大航海時代(だいこうかいじだい)」
瀧川鯉八 (たきがわ こいはち) 「いまじん」
「妄想のマクラと唐突なサゲ!驚愕の1時間!」
【運転、俺!】
-
立川こしら師匠
9月も元気に、こしら師匠がトップバッターです!
こしら師匠のまくらは「落語の導入部分」というよりは「トークコーナー」みたいなイメージですが、とにかくずっと聞いていたいほどおもしろい!
まずは「10/31~11/1の稲刈り合宿」の宣伝です。
出発時間からスケジュールを丁寧かつざっくりと説明してくださいます。(ちなみに合宿に落語要素はなさそうです)
そして「これも修行のうちだ!」と言ってお弟子さんを田んぼの草むしりに連れていった話。
話の中では、弟子の仮面女子さんのことを「おい、弟子ーー」と呼んでいるようですが実際はどう呼んでいるのでしょうか?気になるところです。それにしても、お弟子さんのことを話している師匠はとても楽しそう。
今日は何の噺をやってくれるのかなぁとわくわく。
冒頭のセリフですぐにわかりました。あの話題の問題作「大航海時代」です!!
「鉄の船を造る」というフレーズが出てきて、艦これ※が題材の新作かな?と思いますが、そうでもない。
(※艦これ…艦隊が女の子に擬人化されてるPCゲーム。2013年まだ話題になっていないゲーム登録開始前からこしら師匠が「今度はこれだな」とツイートしており、後に爆発的に大ヒットしたゲーム。こしら提督はランキング上位に入るほどやりこんでいらっしゃいました。)
「大航海時代」は以前独演会で聴きましたが、あまりに唐突かつ斬新なサゲ。
衝撃のあまり顔が ( ゚Д゚) こんな感じになりました。
二度目に聴いてもやっぱり ( ゚Д゚) 衝撃のサゲです。
サッとすばやくお辞儀をするこしら師匠。私は驚きのあまり拍手を忘れてしまいました。
そんな客席の様子を察したこしら師匠が一言 「終わりです!」
そうでした。前回もこんな感じの雰囲気になり、サゲの説明を丁寧に話していらっしゃいました。
こんな驚きの新作が聴けるのも、鯉八さんとの「ふたりらくご」ならではかなぁと思います。嬉しい。
【愛の三重構造】
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瀧川鯉八さん
鯉八さんの高座を見るのはまだ2回目ですが、鯉八さんもまくらが独特という印象です。
「落語の導入部分」というよりは「プチ新作落語」のような不思議な話。
今回は「あの橋で待ってる」という手紙を受け取り、差出人を探し出す…という鯉八さんの妄想の話です。
まくらというと、落語家さんの多くは「素」に近い状態で、時事ネタや身の回りの話、落語に関連した話をするというイメージがあるのですが、鯉八さんは最初からずっと「素」ではないように感じます。
高座ではゆっくりと柔らかい口調で、不思議なことを唐突にぽつりぽつりと話すようなイメージですが、もしかしたら普段はものすごく早口で熱い方なのかもしれない。そんな妄想をすればするほど、どんどん気になっていきます。
「いまじん」は会話のみで構成されており、他の説明は一切なし。
でも、想像力を必死にフル回転しなくちゃついていけないー、なんてことはありません。
基本は登場人物3人の会話です。1対1の会話に、第三者が加わることで自然と全体の状況も把握しやすく、気が付いたら鯉八さんの世界に入り込んでいます。
噺の中心になっているのは「ごっこ遊び」で、その役になりきって即興の会話でストーリーが進んでいくというもの。
どうなるやら、ハラハラしてしまいます。途中で出てくる姫と家臣のラブストーリーも王道な感じでたまりません。
そしてまた構造がすごい!
殿・姫・家臣を演じている青十郎、黄十郎、赤十郎を演じている3人を演じる鯉八さん。
冷静に考えるほど混乱してきます!
思い返してみると、すごく練りこまれた噺だなぁと気付きます。
斬新な世界観で、固まった概念をひっくり返してくれる、ワクワクが止まらない1時間でした。
【この日のほかのお客様の感想】
「渋谷らくご」9/11 公演 感想まとめ