渋谷らくごプレビュー&レビュー
2015年 9月11日(金)~15日(火)
開場=開演30分前 / *浪曲 **講談 / 出演者は予告なく変わることがあります。
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プレビュー
落語には代々、落語家によって脈々と継承されてきている「古典落語」というジャンルがあります。この古典落語、よくよく聴いてみると現代人では考えもつかないような、突拍子もない、ぶっ飛んだストーリーだったり、ぶっ飛んだ設定が随所に見られます。この回の4人の落語家さんは、このぶっ飛んだ部分を見つけてしまう才能がある方々です。
スタートはわさびさん。線が細くて気弱そうで、見守りたくなってしまいそうですが、それはわさびさんの策略です。めざとくぶっ飛んだ設定を見つけ出し、わさび落語のキャラクターにデフォルメした落語を繰り広げます。
こしら師匠は、ぶっ飛んだストーリーを、さらにぶっ飛んだものに変えてしまう才能の持ち主。古典落語の継承の過程で誰も処理をしてこなかった、触れられなかった設定を、あり得ない方向へ持っていきます。現代語もめちゃくちゃ出てきます。「そんなのありなのか?」という疑問はこしら師匠の前では消えてしまうくらい、なぜか説得力もあるのです。まずは、楽しきゃいい。
遊雀師匠は、ぶっ飛んだキャラクターを利用して、もっと感情の起伏が激しい登場人物へ変化させるすごさ、それを演じられる師匠の表現力のすごさに注目してください。遊雀師匠によって動き出す、感情が爆発した瞬間の登場人物。爆笑必死です。
最後は喜多八師匠。師匠の落語を聞いてると、「人生、これでいいんだ」というとてつもない勇気をもらえます。それは人情話ではなく、笑える落語で勇気がでます。名もなき市井の人々でさえ、楽しく生きている姿が出てくると、なんだか勇気をもらえます。落語と人生のすばらしさを認識できる落語です。