渋谷らくごプレビュー&レビュー
2016年 7月8日(金)~12日(火)
開場=開演30分前 / *浪曲 **講談 / 出演者は予告なく変わることがあります。
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プレビュー
最近ワイドショーや夕方のニュースで、落語会が取り上げられることが増えてきています。ですが、いかに魅力を語ったところで、一席の説得力の前にはなにも敵いません。
ニコニコ公式生放送でインターネット同時中継されるこの回に、「落語って、新しいんだ!」「どんな年齢でも理解できるんだ」と感じてもらえるような4人を揃えました。この4人の落語家さんは、向かっている先と歩んできた道がまるっきり異なっています。これが「正しい落語」というものはありません。この多様性こそが、落語の魅力だと思います。
そして一度、生で体験してみてください。落語は敷居の高いものではありません。気軽なものだと。ぜひ会場で空気感を味わってください。それが難しかしかったらば、ニコ生をご覧ください。
秋に「橘家文蔵」を襲名する文左衛門師匠。「文左衛門」で出る渋谷らくごも、残り少なくなってきました。「文左衛門の頃から応援してるよ」と言っちゃえる、文左衛門師匠を聴く会。三人の個性的な二つ目がぶつかります。
▽笑福亭羽光 しょうふくてい うこう
34歳で入門、芸歴10年目、2011年5月二つ目昇進。落語芸術協会の二つ目からなる人気ユニット「成金」メンバー。
R1グランプリに出場したり、「ぷっすま」2分フリップネタオーディションに出たりと、あらゆる落語の方向性を試している上方落語家。
▽春風亭正太郎 しゅんぷうてい しょうたろう
24歳で入門、芸歴11年目、2009年11月二つ目昇進。
似顔絵がとても上手、落語界の名人の似顔絵をツイッターにあげている。この夏、その落語界の名人の似顔絵展が開催されるとのこと。しゃべるだけで高座が明るくなる軽さが持ち味。
▽瀧川鯉八 たきがわ こいはち
24歳で入門、芸歴10年目、2010年二つ目昇進。落語芸術協会の二つ目からなる人気ユニット「成金」メンバー、最近イタリアに落語修行にいった。自身の創作した落語だけを演じ続ける、次世代型落語家。
▽橘家文左衛門 たちばなや ぶざえもん
24歳で入門、芸歴30年目、2001年真打昇進。
趣味は料理。ツイッターで、朝ご飯や酒の肴など、日々の料理をつぶやいている。入船亭扇辰師匠、柳家小せん師匠と3人で「3K辰文舎」(さんけーしんぶんしゃ)というバンド活動をしている。TBSラジオリスナー。この秋、橘家文蔵を襲名する。
レビュー
文:しのぶ Twitter:@sakusaku_shio
20代 落語歴:やっと一年!やったぜ!
7月8日20時~22時「渋谷らくご」
笑福亭羽光(しょうふくてい うこう)「青菜」
春風亭正太郎(しゅんぷうてい しょうたろう)「船徳」
瀧川鯉八(たきがわ こいはち)「ダイナマイト」
橘家文左衛門(たちばなや ぶんざえもん)「転宅」
エロとゆるふわとゲラッパとギャップ
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笑福亭羽光さん
初日なのにタツオさんも写真家の橘蓮司先生も池田裕子氏もいないことについて叫ぶ羽光さんにのっけから笑わせてもらいました(笑)
「タツオー!どこにいるんやー!」
ニコ生を意識してか色々叫ぶ羽光さん。
「僕は手を伸ばせば届く一人の男性です!!!」
会いにいけるアイドルじゃないんだから!!!それにアナタ確か妻子持ちでしょ!!???
まくらから飛ばしまくる羽光さんでした(笑)
夏の噺の代名詞である青菜!
落語に出てくる人物としてお馴染みの「教えてもらったことをすぐ実行する人」の話(笑)
自分だけ実行するならまだしも、奥さんを真夏に押入れに詰め込んじゃう植木屋さん。死ぬって!奥さん死ぬって!
あと、このお噺で出てきた「柳陰」。みりんを焼酎で割ったもので、江戸時代のカクテルみたいなものらしい。みりんを焼酎で!?と思いましたが今度やってみようかな~。
最近やっとこさ落語聴き始めて一年になったので、季節モノの噺を聴く度にその季節が来たなぁと感じられるようになるのが嬉しいです。
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春風亭正太郎さん
正太郎さんは「船徳」。夏の噺だ!わーい!季節モノが続けて聴けて嬉しい♪
正太郎さんの落語は日常系ゆるふわアニメ見てる気分になります。安心してにこにこできる感じ。
しかし船頭になりたい若旦那がやらかしまくる。別にサスペンス展開になるわけではありませんが、素人同然の船頭が操る船にのる客にとっては恐怖でしかないでしょう。ある意味涼めますね!(笑)
客からしたらたまったもんじゃないでしょうが、ちょっとオネエっぽくなったり、川の途中で「もう疲れた」と言って竿投げ出しちゃう典型的ゆとり世代みたいな若旦那に共感するところもあるから憎みきれない。正太郎さんの落語に出てくる人物はみんな可愛いから好きです!
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瀧川鯉八さん
鯉八さんはまくらでイタリアの話。イタリア語がすらすらっと出てきて素直にすごい!と思いましたが鯉八落語は鯉八落語でした。それと前髪がテトリスのパーツみたいになってましたが大丈夫でしょうか。例えるなら、凸←これをひっくり返した形でしょうか。時間が進む度に乱れていったのが気になりました(笑)
新作「ダイナマイト」。騒音問題に悩む近隣住人が本人に直談判。
この人がなかなかサイコパス。ゲラッパしか言わない。インパクト強すぎて名前覚えてないです、すいません。名乗ったっけ?ゲラッパさんでしたっけ?もはや洗脳されてます。最初は笑って見てたけどゲラッパゲラッパ繰り返すそのゲラッパさんに恐怖しか感じない。
多くの住人が北風と太陽で言う、北風方式でやめろやめろ言いますが、妊婦よしこは太陽方式でゲラッパを落とそうとする。「私はそのゲラッパ好き。でもお腹の子どもにはクラシックとか聞かせたい!」うーん深刻。母体にストレスが溜まるとよくないでしょう。胎教にバイオハザードやるようなもんですかね。
最後の、謎の感動を覚えるセッション部分にさらに磨きがかかったら一層鯉八落語が確立することでしょう。
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橘家文左衛門師匠
トリの文左衛門師匠!何の噺をするかガチで困ってらっしゃいました…
全力失踪→全力失踪→スキップ(!?)→ならばとスキップで来てくれる師匠すごい。流石です。文蔵襲名おめでとうございます。
かけたのは「転宅」!好きな噺です。
転宅は孤独のグルメばりの飯テロ仕掛けてきます。ぐぬぬ、20時以降にこういう噺はつらい…!ぬたとか苦手なのに美味しそうに聞こえるマジック!きっちりご飯食べきってからお菊さんに凄みますが口元に米粒とかついてそう。この時点でお菊さん「(あ、こいつちょろいわ)」とか思ったんだろうな…
お菊さんとの新婚生活を夢みる泥棒先生。妄想が少女漫画すぎて萌える!お菊さんに壁ドンされたら頬を赤らめて喜びそうな勢い。脳内をホイットニー・ヒューストンの「I will always love you」が駆け抜ける!エンダァァァァァァァァァァァァァイヤァァァァァァァァ!
大変ギャップ萌えさせて頂きました。ありがとうございました。
【この日のほかのお客様の感想】
「渋谷らくご」7/8 公演 感想まとめ 写真:山下ヒデヨ Twitter:@komikifoto