渋谷らくごプレビュー&レビュー
2017年 1月13日(金)~17日(火)
開場=開演30分前 / *浪曲 **講談 / 出演者は予告なく変わることがあります。
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プレビュー
なにを破壊するのか、それのともこの人自身が破壊しているのか、よくわからないが、いまもっとも破壊力のある落語家は、昇々さんです。狂犬病にかかった猫がいたとしたら、きっと昇々さんのようでしょう。狂気とかわいげ。
昇々さんが戯れるのにベストな尺をご用意しました。
ひたすら笑いたい人、見たことないもの見たい人、いらっしゃい!
「イケメン」ではなく、「おもろハンサム」「残念ナイスガイ」という言葉が似合う男、春風亭昇々のワンマンショーです!
▽春風亭昇々 しゅんぷうてい しょうしょう
1984年11月26日、千葉県松戸市出身。2007年に入門、2011年二つ目昇進。
「2016年 渋谷らくご大賞」受賞。その様子はナタリーで取り上げられた。渋谷らくご大賞の記念撮影では、独特の狂気と可愛らしさを兼ね備えた笑顔を披露される。前回の「ひとりらくご」では、1時間笑い続ける方が客席に大勢いた。
レビュー
1月17日(火)18時~ ひとりらくご
文:桜もち Twitter@kasiwamoti55
マイノリティ応援の遺伝子が組み込まれてしまったに違いない志向です。
だんだんハマりつつある趣味は、占星術とタロット。理想の男性像は?と聞かれたら、「山本長五郎」と答えます。
春風亭 昇々(しゅんぷうてい しょうしょう) 「産まれる!/壺算/弘法大師」
新しい年となり、もう随分経ってしまいましたが、皆さまは今年の抱負や目標、計画など立てられましたか?
私は「自分がワクワクしないことはしないでみたらどうなるのか?」を実験してみようと思っています。
もちろんすぐ実行できるものと、そうは言ってもすぐは無理だよ、というものがあります。
すぐは無理だよも、時間がかかってもワクワクを我慢しない方に進めるように。
やってみようとすると意外に自分がブロックをかけているんだなと思いました。
あとは自分が「できっこない。」と思ってしまっている。できっこないと思っていることはできるわけがないのです。
今回は「ひとりらくご」に行って参りました。
この時間帯のこの企画が気に入っています。ちょっと早引けしてくるワクワク感とか、1時間ぐらいが自分の脳キャパにちょうどいいとか、夜遅いのが苦手とか。
あとやはり時間が時間ですから比較的空いていてゆったり観れるのも贅沢ですが良いところ。
お一人たっぷり1時間なのは初めてです。独演会ミニのよう。贅沢ですね。
出演は「とにかくすごい(何が?、笑)」と噂の高い、「春風亭昇々」さん!
「最も破壊力のある落語家」とのご紹介。一体何を破壊?それともご本人が破壊?狂気とのご紹介もあります。
内容は三席。
登場するやいなや、もう突然始まった!というインパクトでした。
初めての昇々さん。私は勝手に怪しげ、暗い不思議〜な感じなのかと思っていたので、「お!違う!」と思った勢いがそのままどんどん続いていきました。
途切れなくずーっと続く。マクラと噺はちゃんと別れているのは分かるのですが、「ずーっと続いていた」が、とても印象に残っています。三席ずっと、1時間通して。
あと昇々さん落語で印象的だったのは「演劇されてた?」と思ってしまうような芸。
表情、体の動き、勢い。これが個性的で面白い。
「見て楽しむ」が楽しかった。顔がいろんな人になっちゃうし、体の動きの豊かさが「お芝居してたでしょ?」って思わせました。
これを音だけで聞いたらどんな感じになるだろうな?と思いました。見て楽しいがないぶん魅力が減ってしまうのか、それとも勢いや雰囲気って伝わるだろうから、耳だけで聞いても楽しいのではないだろうか?
新作→古典→新作。
新作については、お噺が分かってしまうといつか遭遇の折、せっかくの面白さが減ってしまうのでレビューに詳しくは書けないのですね。そうかなるほど。
落語ではいろんな人物が出てきますが、新作ではその多様性がさらに広がったと思います。
古典の世界ですと、特に講談や浪曲では歴史上の有名人が出てくるので多様といえば多様ですが、層として固定されているので単純だと思うんです。
それが新作になるとぐっと広がる。いろんな人が出てきます。中には扱いが微妙、一歩間違うと危うくなってしまうような人が出てくることがあり、単純に笑っていられずハラハラすることも。
そこに敬愛が感じられるとほっとする。ぜひ、そういう作品を作っていただきたいと願います。
何でも題材にしたっていいし、日頃、我々が見落としていることを切り取って見せて欲しい。
いろんな芸人さんがいらっしゃっていいと思うのですが、見終わった後にちょっと心が温まるようなのがいいなぁ。「毒づいてても実は根底には愛がある。」のもいいです。
【シブラクが好きな人、こんなのもいかが?】
国立劇場50周年記念の「忠臣蔵全幕公演」終わりました。3ヶ月に渡って見終えました。
2ヶ月目までは「殆ど見たことあるなぁ。もしかして全幕見てるのかな?」と思っていましたが、最後の12月で見た
8、9、10幕はきっと初めてでした。
特に9、10幕は歌舞伎らしさがいっぱいだし、話も見応えあり。
9幕はちょっと話についていけないところもあったが、そこは歌舞伎、大筋は大丈夫。
「忠臣蔵」はどうしてこんなに人気があるのでしょう?不思議です。
滅私奉公だなぁ、とか残された女・子供はどうなったんだろう?とか、見方を変えると全然美談じゃないです。
話芸の世界では「忠臣蔵様々」
前から不思議と思っていたところ、古本屋でたまたま見かけた「忠臣蔵とは何か?」、同時に「白虎隊」両方とも100円コーナー。(人気無い?)買ってみました。
話芸を聞いているとよく出て来る史実で、実はよく知らないことがいっぱいありまして、そういうことを一つづつ潰していくのも面白いかなぁと思っています。新撰組のこともほとんど何も知らない私。いかに授業聞いていなかったか。
目新しいことを追いかけるのも楽しいですが、今年は当たり前に知っているとより楽しめることを大事にしてみようかなと思う1月でした。
【この日のほかのお客様の感想】
「渋谷らくご」1/17 公演 感想まとめ
写真:渋谷らくごスタッフ
文:桜もち Twitter@kasiwamoti55
マイノリティ応援の遺伝子が組み込まれてしまったに違いない志向です。
だんだんハマりつつある趣味は、占星術とタロット。理想の男性像は?と聞かれたら、「山本長五郎」と答えます。
春風亭 昇々(しゅんぷうてい しょうしょう) 「産まれる!/壺算/弘法大師」
新しい年となり、もう随分経ってしまいましたが、皆さまは今年の抱負や目標、計画など立てられましたか?
私は「自分がワクワクしないことはしないでみたらどうなるのか?」を実験してみようと思っています。
もちろんすぐ実行できるものと、そうは言ってもすぐは無理だよ、というものがあります。
すぐは無理だよも、時間がかかってもワクワクを我慢しない方に進めるように。
やってみようとすると意外に自分がブロックをかけているんだなと思いました。
あとは自分が「できっこない。」と思ってしまっている。できっこないと思っていることはできるわけがないのです。
今回は「ひとりらくご」に行って参りました。
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春風亭昇々さん
この時間帯のこの企画が気に入っています。ちょっと早引けしてくるワクワク感とか、1時間ぐらいが自分の脳キャパにちょうどいいとか、夜遅いのが苦手とか。
あとやはり時間が時間ですから比較的空いていてゆったり観れるのも贅沢ですが良いところ。
お一人たっぷり1時間なのは初めてです。独演会ミニのよう。贅沢ですね。
出演は「とにかくすごい(何が?、笑)」と噂の高い、「春風亭昇々」さん!
「最も破壊力のある落語家」とのご紹介。一体何を破壊?それともご本人が破壊?狂気とのご紹介もあります。
内容は三席。
登場するやいなや、もう突然始まった!というインパクトでした。
初めての昇々さん。私は勝手に怪しげ、暗い不思議〜な感じなのかと思っていたので、「お!違う!」と思った勢いがそのままどんどん続いていきました。
途切れなくずーっと続く。マクラと噺はちゃんと別れているのは分かるのですが、「ずーっと続いていた」が、とても印象に残っています。三席ずっと、1時間通して。
あと昇々さん落語で印象的だったのは「演劇されてた?」と思ってしまうような芸。
表情、体の動き、勢い。これが個性的で面白い。
「見て楽しむ」が楽しかった。顔がいろんな人になっちゃうし、体の動きの豊かさが「お芝居してたでしょ?」って思わせました。
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春風亭昇々さん
これを音だけで聞いたらどんな感じになるだろうな?と思いました。見て楽しいがないぶん魅力が減ってしまうのか、それとも勢いや雰囲気って伝わるだろうから、耳だけで聞いても楽しいのではないだろうか?
新作→古典→新作。
新作については、お噺が分かってしまうといつか遭遇の折、せっかくの面白さが減ってしまうのでレビューに詳しくは書けないのですね。そうかなるほど。
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春風亭昇々さん
落語ではいろんな人物が出てきますが、新作ではその多様性がさらに広がったと思います。
古典の世界ですと、特に講談や浪曲では歴史上の有名人が出てくるので多様といえば多様ですが、層として固定されているので単純だと思うんです。
それが新作になるとぐっと広がる。いろんな人が出てきます。中には扱いが微妙、一歩間違うと危うくなってしまうような人が出てくることがあり、単純に笑っていられずハラハラすることも。
そこに敬愛が感じられるとほっとする。ぜひ、そういう作品を作っていただきたいと願います。
何でも題材にしたっていいし、日頃、我々が見落としていることを切り取って見せて欲しい。
いろんな芸人さんがいらっしゃっていいと思うのですが、見終わった後にちょっと心が温まるようなのがいいなぁ。「毒づいてても実は根底には愛がある。」のもいいです。
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春風亭昇々さん
【シブラクが好きな人、こんなのもいかが?】
国立劇場50周年記念の「忠臣蔵全幕公演」終わりました。3ヶ月に渡って見終えました。
2ヶ月目までは「殆ど見たことあるなぁ。もしかして全幕見てるのかな?」と思っていましたが、最後の12月で見た
8、9、10幕はきっと初めてでした。
特に9、10幕は歌舞伎らしさがいっぱいだし、話も見応えあり。
9幕はちょっと話についていけないところもあったが、そこは歌舞伎、大筋は大丈夫。
「忠臣蔵」はどうしてこんなに人気があるのでしょう?不思議です。
滅私奉公だなぁ、とか残された女・子供はどうなったんだろう?とか、見方を変えると全然美談じゃないです。
話芸の世界では「忠臣蔵様々」
前から不思議と思っていたところ、古本屋でたまたま見かけた「忠臣蔵とは何か?」、同時に「白虎隊」両方とも100円コーナー。(人気無い?)買ってみました。
話芸を聞いているとよく出て来る史実で、実はよく知らないことがいっぱいありまして、そういうことを一つづつ潰していくのも面白いかなぁと思っています。新撰組のこともほとんど何も知らない私。いかに授業聞いていなかったか。
目新しいことを追いかけるのも楽しいですが、今年は当たり前に知っているとより楽しめることを大事にしてみようかなと思う1月でした。
【この日のほかのお客様の感想】
「渋谷らくご」1/17 公演 感想まとめ
写真:渋谷らくごスタッフ