「渋谷らくご」 破壊力のある人たち　春風亭昇々

トリは二つ目・春風亭昇々さん。メディアに出だしたけれど、慢心することなく、というか、それとは無関係に落語を楽しむ姿は清々しいほどです。どうしたらさらに面白い落語になるのか。それだけをずっと考えているハンサム落語マシーンです。
生き物としてとても興味深いのでみなさんも昇々さん観察会に集まるように。破壊力抜群。
真打を前に落語の演じ方を一から立て直す鯉斗さん、相変わらずフリーダムなこしら師匠、歌うような落語の柳朝師匠。
どの演者さんも個性を際立てて勝負を続ける、破壊力のある人たちです。壊れた人たちは、面白い！

▽瀧川鯉斗　たきがわ　こいと
21歳で入門、芸歴12年目、2009年4月二つ目昇進。元・名古屋の暴走族総長。バイト先の居酒屋で鯉昇師匠に衝撃を受けて、入門。「落語家：瀧川鯉斗が語る ～暴走族総長から落語家になった男」という特集記事がスカパーオンラインで公開中。AKBやモーニング娘。と並んでアクセスランキングにものっている。

▽立川こしら　たてかわ　こしら
21歳で入門、芸歴21年目、2012年12月真打昇進。フットワークがひたすらに軽く、ツイッターで落語会の会場をみつけたりなどと、日本のみならずドニー・ブリスベン・メルボルン・ヒューストンで独演会を開催している。ずっとポケモンGOをつづけているほど、一途な一面もある。2年間かかったブヨの治療が先日ほぼ完治したとのこと。不健康そうでしぶとい。長生きしそう。

▽春風亭柳朝　しゅんぷうてい　りゅうちょう
23歳で入門、芸歴23年目、2007年真打ち昇進。毎朝早く起きて、豆から挽いてホットコーヒーを入れている。銭湯巡りが趣味。朝食をしっかり食べられるとのことで、白米とお味噌汁とオレンジジュースとヨーグルトがルーティーン。先日引っ越しをされたそうで、いま模様替えをしている。最近カラーボックスを買われたとのこと。高座姿からはなかなか生活感を出さない隙のなさ。

▽春風亭昇々　しゅんぷうてい　しょうしょう
1984年11月26日、千葉県松戸市出身。2007年に入門、2011年二つ目昇進。BSフジで毎週日曜放送「ポンキッキーズ」の新MCに大抜擢され、毎回お茶の間の子供達に響く小咄を作り続けている。小咄や謎掛けが一瞬にしてできてしまう。先月TBSラジオで、昇々さんの冠番組「春風亭昇々の青春ジャングルジム」が生放送された。すべてがウソのよう。