「ふたりらくご」　コントラスト落語会

　超スピードフル回転、縦横無尽、メタ語りにアドリブ豊富な客イジリ、古典改変に手数の多さ。それが立川こしら。
　超スロー、いきなり本編堂々と。稽古と空気と間の魔法、愚直にまっすぐありのまま。それが入船亭扇里。
　これだけ対極にある二人がそろう会はほかにありません。マグロを醤油マヨネーズで食べるような不思議で最高の1時間。
　一度体験したら、並のことじゃ喜べない身体になることになる。


▽立川こしら　たてかわ　こしら
21歳で入門、芸歴21年目、2012年12月真打昇進。フットワークがひたすらに軽く、ツイッターで落語会の会場をみつけたりなどと、日本のみならず海外でも独演会を開催している。ずっとポケモンGOをつづけているほど、一途な一面もある。2年間かかったブヨの治療が先日ほぼ完治したとのこと。不健康そうでしぶとい。長生きしそう。扇里師匠から「こーちゃん」と呼ばれる。

▽入船亭扇里　いりふねてい　せんり
19歳で入門、芸歴21年目、2010年真打ち昇進。趣味は競馬と野球観戦。絵本作家。熱狂的な横浜DeNAベイスターズファン現在、今シーズン扇里師匠が球場に行くとベイズターズが勝つ確率は8割を超える。渋谷らくごのポッドキャストから「扇里ファン」が急増中。ニンニクを食べると倒れてしまう。最近肉をよく食べるようにしている。こしら師匠から「せんりっち」と呼ばれる。