渋谷らくご

渋谷らくごプレビュー&レビュー

2019年 1月11日(金)~15日(火)

開場=開演30分前 / *浪曲 **講談 / 出演者は予告なく変わることがあります。

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1月13日(日)17:00~19:00 春風亭昇市 立川吉笑 柳家小里ん 瀧川鯉八

「渋谷らくご」 渋谷らくご大賞 瀧川鯉八、トリをとる会

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プレビュー

初心者向け:3回目の渋谷らくご大賞を受賞した鯉八さん。どの大賞も、その年によっている場所が変わっているのですごいものでした。相変わらず、この人の才能を知ってもらいたく、トリ公演です。しかも! 小里ん師匠が出演です。
アングル:フレッシュな芸術協会の昇市さん、策士 立川流の吉笑さん、落語協会の重鎮 小里ん師匠。普段なかなか一緒にならない組み合わせで、最後は鯉八さんという流れです。今日もマイペースな鯉八さんをお楽しみに。

▽春風亭昇市 しゅんぷうてい しょういち
2014年入門、芸歴5年目、2018年5月二つ目昇進。先輩方のコミュニケーション、気の配り方まで完璧にこなす。先々月ツイッターをはじめた、フォロワー数は順調に増えていっている。年末にももクロ神社に行くほど、ももいろクローバーZに熱中している。

▽立川吉笑 たてかわ きっしょう
26歳で入門、現在入門8年目、2012年4月二つ目昇進。もともと酒豪であったが、禁酒をしているため炭酸水を飲んでいる。文化放送での「SHIBA-HAMAラジオ」水曜日パーソナリティ。最近出汁をとって、一汁一菜の食事を心がけている。

▽柳家小里ん やなぎや こりん
21歳で入門、芸歴50年目、1983年9月真打ち昇進。大の映画好き。浅草のパチンコ屋に出没する。浅草演芸ホールに出演する落語家さんが突然来られなくなり興行が滞りそうな時は、前座さんはパチンコ屋に走り、小里ん師匠を探す。昨年末はじめてタピオカを食べた。

▽瀧川鯉八 たきがわ こいはち
24歳で入門、芸歴11年目、2010年二つ目昇進。2018年渋谷らくご大賞「面白い二つ目賞」受賞。文化放送にて放送中の「SHIBA-HAMAラジオ」水曜日パーソナリティ。2018年で一番美味しかったお菓子は、JA大潟村がつくっているパンプキンパイ。

レビュー

文:とも朕 Twitter:@dejidj2016 (シンガポール育ち。落語、漫画、アニメ、映画が大好き。)

1月13日(金) 17時~19時  「渋谷らくご」
春風亭昇市(しゅんぷうてい しょういち)「宮戸川」
立川吉笑(たてかわ きっしょう)「カレンダー」
柳家小里ん(やなぎや こりん)「御慶」
瀧川鯉八(たきがわ こいはち)「ぷかぷか」

あけましておめでとうございます!
お正月にレディー・ガガ主演の「アリー/スター誕生」を観てきました。ボヘミアン・ラプソディと同じく、音楽シーンが素晴らしかったです。才能ある女性が見出されスターになって行くというポジティブなストーリーも、好きなタイプの作品ストライクど真ん中でした。
今日のトリ・鯉八さんも大スターになる予感。渋谷らくご大賞3回連続受賞という才能の持ち主。彼は「カメラを持たない映画監督」とも言われ、ちょっと演劇的?映画的?な新作落語が素晴らしいです。今日はどんなお噺か楽しみ!
他、二つ目になり立てという初めましての昇市さん、鯉八さんと同じく新作落語が面白い吉笑さん、芸歴50年のベテラン小里ん師匠もご出演。古典落語と新作落語の対比も見逃せませんね。

春風亭昇市さん「宮戸川」

  • 春風亭昇市さん

ももクロの大ファン(もののふ)だという昇市さん。去年は折角クリスマスコンサートに当選したのに昇太師匠の忘年会と重なってしまい泣く泣く諦めた、とのこと。落語家の道は厳しいですねぇ。

なお、昇市さんは落語家になる前、芸能人も通う代官山のフレンチレストランにお勤めで、ワインのオススメ上手だったそうです。料理に合うワインを選ぶように、その日のお客さんに合ったお噺を選ぶ。フレンチでの技術は落語家になっても役立っているようですね。
お噺は、(結局)半ちゃんと花ちゃんの初々しい恋の物語・宮戸川になりましたが、途中まで進んで飛んでしまった「体重116kgの女性に恋文の代筆を頼まれた代書屋さん」のお噺も結末が気になります。新作か古典かも謎。今度また聴かせて下さいね。

立川吉笑さん「カレンダー」

  • 立川吉笑さん

1/2にNHK「落語ディーパー」を観ましたが、若手の新作落語はNHKのお正月特番でも特集されるほどの注目度なのですね!立川吉笑さんもこの番組にご出演でした。渋谷らくごで先月、吉笑さんの「情けは人の為ならずんば」を予習しておいて良かったです。おかげでテレビを見る時も楽しさ倍増でした。
今日は、ズレた時間を生きる島民のお噺。とある離島では商店会作成のカレンダーを皆が愛用し、丘の上の時計と日付表示板を皆頼りに暮らしています。が、なんと歴代のカレンダーをチェックすると、閏年があったりなかったり、31日があったりなかったり!いつの間にか島内の日付はズレまくっている上に、丘の上の時計も狂っていた!
設定は江戸時代ではなさそうだし、テレビやネットはないのか?というギモンはありましたが、なんかSFチックで面白かったです。星新一のショートショートみたい。
ズレたままの時間を生きて、ただ生まれてただ死のう、という結末はむしろ哲学的。面白可笑しいだけでなく、なんか深い吉笑ワールドでした。

柳家小里ん師匠「御慶」

  • 柳家小里ん師匠

笑う門には福来たる。お声もお顔も、that’s落語家という感じの小里ん師匠。丸々としたお姿を見るだけで幸せな気持ちになります。
今日は「縁起の良い夢を見た男が、富くじを見事に当てる」という、お正月らしく景気の良いお噺。当選番号が呼ばれる時のざわめき、緊張感、喜びに崩れ落ちる男の表情、八百両を懐に入れて帰る時の重そうな様子が、アリアリと目に浮かびました。
後半は、当てたお金で新調した立派な装いで年始回りに行きますが、身なりが良くなっても上品な振舞いに慣れていない男は、マヌケなお正月の挨拶を繰り返して回ります。「御慶!」というところを、ニワトリが絞め殺されるような声で「ギョッケー」と叫ぶ!まーるいお顔を赤くして叫ぶ師匠の「ギョッケーェェ!」が、もうツボにハマり過ぎました。

瀧川鯉八さん「ぷかぷか」

  • 瀧川鯉八さん

去年の渋谷らくご大賞受賞の鯉八さん。チャンピオンの風格満点で登場、チャオ!
大晦日は紅白歌合戦を楽しまれたそうです。特にユーミンとサザンにホンモノの底力を感じて、その昭和パワーに感心してしまったとか(平成最後の歌合戦なのに)。ちなみに初夢は、鬼にハンマーで頭をカチ割られる夢だったそうです。なんと非凡な。。
ちなみに、悪夢は案外良い兆候だったりするそうです。
今日は「なーんか良い事、なーいかなー」と言い続けているだけで有名になってしまう男のお噺。しかし彼は後輩の「なんか良い事、なくてもいいよねー」と歌う男に人気を奪われて凋落。その後は彼女・ヨーコの愛によって復活するのですが、果たしてこの男に本当に良い事はあったのでしょうか?驚愕のオチが待っていました。
人生は紅白でも白黒でもなく、もっとカラフル!というメッセージが素敵でした。

【この日のお客様の感想】
「渋谷らくご」1/13 公演 感想まとめ

写真:渋谷らくごスタッフ
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