渋谷らくご

渋谷らくごプレビュー&レビュー

2019年 12月13日(金)~17日(火)

開場=開演30分前 / *浪曲 **講談 / 出演者は予告なく変わることがあります。

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12月16日(月)20:00~22:00 柳亭市童 柳家小せん 立川笑二 橘家圓太郎

「渋谷らくご」古典たっぷり!「古典」聴きたい人、集合。

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プレビュー

 落語を聴くなら、やはり「古典」と言われるものから聴いてみたい、という方も一定数いらっしゃいます。定番のナンバーを押さえておきたいという方から、演者の腕前を計る物差しとして古典を聴く方。お客さんそれぞれによっても「古典」の聴き方は違いますが、落語は「演者」と「演目」を切り離せるものではありません。
 「骨太な芸」と言われる人たちがいますが、芯がしっかりしていて聴き応えのある芸ということでしょう。現代の方でも楽しめるようなアレンジを加えたり表現の方法を工夫したり。それでも古典本来の味わいを見失わないもの。そういう「本物」たちが揃いました! 

▽柳亭市童 りゅうてい いちどう
18歳で入門、芸歴9年目、2015年5月二つ目昇進。2018年渋谷らくご大賞「おもしろい二つ目賞」を受賞。いまテレビを手放そうかどうか悩んでいる。この年末、久しぶりに宝くじを買った。ミュージカル『天使にラブソングを』を観て、感動した。

▽柳家小せん やなぎや こせん
22歳で入門、芸歴22年目、2010年9月真打ち昇進。橘家文蔵師匠と入船亭扇辰師匠と音楽ユニット「三K辰文舎」としても活動中。「新幹線の通路側の席に座った場合、どこに傘を置いたらいいのか」という疑問を持っている。

▽立川笑二 たてかわ しょうじ
20歳で入門、芸歴8年目、2014年6月に二つ目昇進。沖縄出身の落語家。飲み会に参加することが多いが、気付くと寝てしまっている。公園のベンチで落語の稽古をする。先日はカラオケボックスのパーティールームで稽古をした。

▽橘家圓太郎 たちばなや えんたろう
19歳で入門、芸歴38年目、1997年3月真打昇進。怒りん坊なキャラクターで、オヤジの小言マシーンぶりは渋谷らくごでも爆笑を生んでいる。将来PTAの会長になるのではないかと危惧している。普段は優しく、裏表のない気持ち良い人なのです。

レビュー

文:畑瀬さや Twitter:@_m_rouge 職業 大学生 趣味 演劇/映画観る。
2019.12.16(月)20-22「ふたりらくご」
柳亭市童(りゅうてい いちどう)-湯屋番
柳家小せん(やなぎや こせん)-御神酒徳利
立川笑二(たてかわ しょうじ)-百川
橘家圓太郎(いりふねてい えんたろう)-藪入り

2度目の落語。
18時に大学の授業を終え、ご飯を食べて、ぼーっとできる20時開演。
これ、ほんと、さいこう。

「知識ないけどついていけるかな」なんて不安はすぐに消え、想像力をガツガツ刺激してくる遊びに満ちた話術に素直に踊らされ、わくわくしながら聴き続けた2時間。

演劇が詩的だとするなら、落語は音楽的。
リズムをもって発せられる言葉たちは、もはやラップ。
ケンドリック・ラマーかよ。
それでもって無音の空白だって操れちゃうから、もう圧倒的胸キュン。すてき!

今日は怒ってても、その根底には愛情があるようなあったかいお話しの連続で、とてもほっこり。どのキャラクターも愛くるしかった!もしかして、落語は愛情に包まれた優しい笑いの世界なのかもと思った。
月曜日から贅沢な時間を、素敵な空間で過ごせてとっても幸せ。来月が待ち遠しいな〜!

柳亭市童さん

  • 柳亭市童さん

柳家小せん師匠

  • 柳家小せん師匠


立川笑二さん

  • 立川笑二さん

橘家圓太郎師匠

  • 橘家圓太郎師匠

【この日のお客様の感想】
「渋谷らくご」12/16 公演 感想まとめ

写真:渋谷らくごスタッフ
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