渋谷らくご

渋谷らくごプレビュー&レビュー

2015年 5月8日(金)~12日(火)

開場=開演30分前 / *浪曲 **講談 / 出演者は予告なく変わることがあります。

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5月8日(金)18:00~19:00 瀧川鯉八 立川こしら

ふたりらくご 5月8日(金)18:00~19:00

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プレビュー

二つ目の鯉八さん、真打のこしら師匠。二人は否定するかもしれないが、この二人が今後の落語の空気感を決めていく存在になるのはたしかです。

新作落語で、ほかにない独特の高座をすでに自分のものしている鯉八さん。発想の突飛さもさることながら、表現力も高くて、決していそがず、お客さんを置いてけぼりにしない。なにより「瀧川鯉八」という落語家をキャラクタライズしていて、演出力も高いと思うのです。こんなことを言うと演者さんはやりにくくてしょうがないと思うのですが、ハッキリ言っちゃいます。鯉八さんのキャラの作りこみ、すごいです。しかも、キャラを作ると、やれることに制限がかかってくるというのが芸人のジレンマなのですが、鯉八さんは決してそんなことはなく、むしろこのキャラクターでどんな噺もひっぱっていける、というくらい可能性を感じさせてくれます。

かたや古典をお笑い的に解体するこしら師匠。素人だったら落語のここに違和感覚えるよなってところを、落語家になって十数年、いまだに持ち続けられる感性。こういう人の解釈によって、落語は延命していくのです。

評価が定まらない才能のことを、世間は「鬼才」といいます。この「ふたりらくご」は、「鬼才らくご」です。