渋谷らくご

渋谷らくごプレビュー&レビュー

2015年 5月8日(金)~12日(火)

開場=開演30分前 / *浪曲 **講談 / 出演者は予告なく変わることがあります。

イラスト

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5月12日(火)20:00~22:00 瀧川鯉八 台所鬼〆 春風亭昇々 春風亭百栄 林家彦いち

創作らくご 5月12日(火)20:00~22:00

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プレビュー

創作らくごの会。なぜ落語家は創作するのか。古典だけを追求する日々を選択することもできたのに、なぜ創作をするのか。

それは、今日この会場に来るお客さんのため。落語に興味を持っている若い人たちのため。明日落語ファンになるかもしれないあなたのお友だちのため。古典もいいけど、創作もアリなのが落語という芸能の懐の深いところ。

日々、お年寄りを相手にすることのほうが圧倒的に多い方々にも関わらず、創作に打ち込むのは、作ることが好き、楽しませたい、自分の存在を証明したい、まだ落語にはこういう可能性があるんだ、などなど、いろんな理由があるはずです。

今日のこの場に集ってくださった落語戦士たち(なんてダサい表現なんだろう!)は、ずっと戦っています。古典だけをやっている人が戦っていないというわけでないのです。ただ、登場人物の名前が現代的ではないというだけで、あるいはしゃべっている言葉が現代ではないというだけで、話を聴いてくれない人たちがいます。舞台がなぜ江戸なんだ?なんでいま昔の話を聞かなきゃいけないんだ? そんな疑問を感じる人たちに、いや、こういうのもあるんだぞ、と胸を張って言える根拠を、この人たちは作ってくれているのです。

すごい人たちです。そして、百栄師匠、彦いち師匠という、両師匠の対決も実は内心楽しみで仕方ありません。