渋谷らくごプレビュー&レビュー
2017年 6月9日(金)~13日(火)
開場=開演30分前 / *浪曲 **講談 / 出演者は予告なく変わることがあります。
アーカイブ
- 2024年12月
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年09月
- 2024年08月
- 2024年07月
- 2024年06月
- 2024年05月
- 2024年04月
- 2024年03月
- 2024年02月
- 2024年01月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年09月
- 2023年08月
- 2023年07月
- 2023年06月
- 2023年05月
- 2023年04月
- 2023年03月
- 2023年02月
- 2023年01月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年09月
- 2022年08月
- 2022年07月
- 2022年06月
- 2022年05月
- 2022年04月
- 2022年03月
- 2022年02月
- 2022年01月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年09月
- 2021年08月
- 2021年07月
- 2021年06月
- 2021年05月
- 2021年04月
- 2021年03月
- 2021年02月
- 2021年01月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年09月
- 2020年08月
- 2020年07月
- 2020年06月
- 2020年05月
- 2020年04月
- 2020年03月
- 2020年02月
- 2020年01月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年09月
- 2019年08月
- 2019年07月
- 2019年06月
- 2019年05月
- 2019年04月
- 2019年03月
- 2019年02月
- 2019年01月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年09月
- 2018年08月
- 2018年07月
- 2018年06月
- 2018年05月
- 2018年04月
- 2018年03月
- 2018年02月
- 2018年01月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年09月
- 2017年08月
- 2017年07月
- 2017年06月
- 2017年05月
- 2017年04月
- 2017年03月
- 2017年02月
- 2017年01月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年09月
- 2016年08月
- 2016年07月
- 2016年06月
- 2016年05月
- 2016年04月
- 2016年03月
- 2016年02月
- 2016年01月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年09月
- 2015年08月
- 2015年07月
- 2015年06月
- 2015年05月
- 2015年04月
プレビュー
神田松之丞さんを当日券で聴ける機会も、そう長くないかもしれません。いまだ人気急上昇中。年間200席以上を見ると宣言する著名人まで現れています。
現在二つ目の松之丞さんは、演者人生のなかでは「演目」を貯蓄している時期。商品になる演目を見極めつつ磨きをかけています。生で聴けば、人気の理由がわかると思います。贅沢な、あまりに贅沢な18時からの1時間。音助さんも素晴らしいです。
寝れなくなるほど覚醒できる回になると思います。
▽雷門音助 かみなりもん おとすけ
23歳で入門、芸歴6年目、2016年2月二つ目昇進
落語家になる前は信用金庫で働いていたので、お金の枚数をかぞえるのがとても早い。学生時代は、京都の花街にあるおしゃれな喫茶店でバイトをしていたとのこと。好きな食べ物はそばとすあま。甘い顔立ちにメロメロになる方々続出。
▽神田松之丞 かんだ まつのじょう
24歳で入門、芸歴11年目、2012年5月二つ目昇進。プロレス好き。iPadを使いこなす。この4月からTBSラジオで冠番組「神田松之丞問わず語りの松之丞」が放送開始。570人キャパの会場もすぐにチケットが売り切れてしまう。ただいま会場では、松之丞さんの渋谷らくごオリジナルクリアファイルを発売中。
レビュー
文:桜もち Twitter:@kasiwamoti55
マイノリティ応援の遺伝子が組み込まれています。だんだんハマりつつある趣味は、占星術とタロット。理想の男性像は「山本長五郎」
年末からねこと暮らすようになって、もっと一緒にいたいなー、仕事を辞めれないか本気で思っているところ。
ねことは無事仲良くなれて、ねこと遊ぶしかしていない。あっという間に時間が過ぎていく。
6月12日(月)18時~「ふたりらくご」
雷門音助(かみなりもん おとすけ) 「七度狐」
神田松之丞(かんだ まつのじょう) 「乳房榎」
今回のシブラクふたりらくご「すごく良かった!!」
あまりに良かったので、その感じをきっとうまく伝えられないに違いないと確信しながら後ろ向きに書き始めているこのレビュー。(笑)
書いていかないとどこへ向かってどこに落ち着くのか分からない、行ってみます。
以前にも音助・松之丞ペアーを書かせていただきました。
その時は「暗ーい。」が出だし。
今回は「すごく良かった!」(月並み過ぎる…)
このおふたりは極まった感情を子供のような簡単な言葉で表すしかない、そういうひと時を作り出す取り合わせなのでしょうか?
お二人とも怪談といえば怪談。
音助さんのを怪談とはむりがある?
でも怪談がこわい私には十分「トイレ行けなくなっちゃう、やめて。」要素がありました。
骸骨ガチャガチャとか、死にぞこなった高利貸し?のおばあさんとか。ギャー!
そもそも化かし狐だって。
音助さんの落語好き。今回2回目。ますます好きと思いました。
歌舞伎観てて、リズムや節回しに思わずかっこいい!と言ってしまいたくなったり、感動で身震いしてしまうような、それと同じものを感じる音助さん落語。
爽やかな明るさも大好き。気持ちが晴れやかかつ、ほっこりに。
黒いいでたちで現れたので、「お、今日は暗い話か?怪談か?」と思いました。
まず、「ふたりらくご」がこんなにいっぱいであることへのお礼。
そうなんです!
私もびっくりしてました。今日はこんなに!どうしたの!何があるの?20時からに誰か特別の人が出るの?(失礼、すみません。)
ふたりらくご愛好者はびっくりして、喜んでおりました。良さがじわりじわり浸透してきたんですね。
松之丞さんに戻ります。
マクラ、悪口ひとしきり。(笑)
いえ、悪口じゃなくて「渋らく」のお客さんを褒めてくれてたんです。
でも、当たり前のマナーなのですが、みなさん!改めて!始まる前には携帯・スマホの電源は切りましょう。
シーンとみんなが聞き入っているところに鳴ってしまったら、そのいたたまれなさに自分が一番辛い。
松之丞さんが言いたかったのは、そのいたたまれなさを感じない人のことかもしれないけど。
怪談話。人殺し話ともいう。
長い長いお話のうちの見せ場の拾い読み。続きが聞きたい人、今回聞き逃した人はぜひ独演会へ。
http://himekuri-narikin.net/5813
「乳房榎」って、何だろね?
三遊亭圓朝作。この方は今で言う新作落語家ということになるのでしょうか。
「旦那様が殺された!」と告げる正介に寺の者が取り合わず、「先生は戻ってるよ。」
聞いた時、私は「やった!」とすごく嬉しくなりました。「良かったね!旦那様生きてたよ。」
正介は旦那様を殺したくなかった。不本意ながらの加勢です。
だから、生きててくれたのだとしたら嬉しいはず。怖さは半端じゃないでしょうが。
この日渋らくへの道中、純粋総武線に乗っているつもりが乗っていたのは地下鉄東西線に乗り入れてしまう総武線。ハッと気づいたのは落合!
「わぁー!そうでなくても今日は時間ギリギリなのに、レビューアーなのに!どうするどうする。」と、降りたこともないほとんど気に留めない落合駅の印象が克明だったので、
「落合に蛍狩り」が出てきた時の不思議に嬉しい気持ち。
「落合、私、馴染みあるよー。」と、妙に、リアルに感じられたのでした。
【シブラクが好きな人、こんなのもいかが?】
「人はなぜ物語を求めるのか?」
空想、仮想話を楽しむ形態は様々。落語、講談、浪曲もそのひとつに過ぎません。
そんなことを考えて、「物語」そのものに思いを馳せる時が私にはあります。
「現実逃避」という人に出会ったとしたら、寂しさにやりきれない気持ち。
(当の本人はそうでもないかもしれないのに。)
先日、あるフォークシンガーさんのライブに行きました。名前は「いとう たかお」さん。高田渡さんと活動を共にもされていたベテランフォークシンガーです。唄歴おそらく40年以上。
私は20代前半に出会い、ということは存じ上げてから25年?インターネットも無い頃、春一番も高田渡さんもずっと知らなかったなぁ。私のアナザーワールドへの始まりです。
先日3年ぶりくらい?東京に来られてのライブがあり、久しぶりに行くことができました。
もう還暦を過ぎていらっしゃる。でも前回から全然変わってなくて声が出なくなってることもなし。加齢どころか若返ってるような。
ライブもとても良くて。ワクワクするのですが、そのワクワクが20代前半に感じたワクワクと何も違わない。
「大好きなものってこうも変わらないものか、そうなのかもなぁ、あの頃からこんなに好きなもの見つけてたんだね、偉いぞ!」と、本当に嬉しい気持ちで帰ってきました。
変わったのは20歳の頃は行き慣れないライブハウスや夜の時間にソワソワ。お声のひとつも掛けれなかったのが、世慣れたおばさんに見事に成長していたということでしょうか。
昔の自分を思い、次回またお会いできるのを楽しみに。いろんなことを思える楽しさ。
「人はなぜ物語を求めるのか?観に行ったり聞きにいったりするのかな?」
今月は以上です。
1時間の「ふたりらくご」に対してこんなに長くなってしまって。
お読みいただき、ありがとうございました。
【この日のほかのお客様の感想】
「渋谷らくご」6/12 公演 感想まとめ
写真:渋谷らくごスタッフ
マイノリティ応援の遺伝子が組み込まれています。だんだんハマりつつある趣味は、占星術とタロット。理想の男性像は「山本長五郎」
年末からねこと暮らすようになって、もっと一緒にいたいなー、仕事を辞めれないか本気で思っているところ。
ねことは無事仲良くなれて、ねこと遊ぶしかしていない。あっという間に時間が過ぎていく。
6月12日(月)18時~「ふたりらくご」
雷門音助(かみなりもん おとすけ) 「七度狐」
神田松之丞(かんだ まつのじょう) 「乳房榎」
今回のシブラクふたりらくご「すごく良かった!!」
あまりに良かったので、その感じをきっとうまく伝えられないに違いないと確信しながら後ろ向きに書き始めているこのレビュー。(笑)
書いていかないとどこへ向かってどこに落ち着くのか分からない、行ってみます。
以前にも音助・松之丞ペアーを書かせていただきました。
その時は「暗ーい。」が出だし。
今回は「すごく良かった!」(月並み過ぎる…)
このおふたりは極まった感情を子供のような簡単な言葉で表すしかない、そういうひと時を作り出す取り合わせなのでしょうか?
お二人とも怪談といえば怪談。
音助さんのを怪談とはむりがある?
でも怪談がこわい私には十分「トイレ行けなくなっちゃう、やめて。」要素がありました。
骸骨ガチャガチャとか、死にぞこなった高利貸し?のおばあさんとか。ギャー!
そもそも化かし狐だって。
音助さんの落語好き。今回2回目。ますます好きと思いました。
歌舞伎観てて、リズムや節回しに思わずかっこいい!と言ってしまいたくなったり、感動で身震いしてしまうような、それと同じものを感じる音助さん落語。
爽やかな明るさも大好き。気持ちが晴れやかかつ、ほっこりに。
-
雷門音助さん
黒いいでたちで現れたので、「お、今日は暗い話か?怪談か?」と思いました。
まず、「ふたりらくご」がこんなにいっぱいであることへのお礼。
そうなんです!
私もびっくりしてました。今日はこんなに!どうしたの!何があるの?20時からに誰か特別の人が出るの?(失礼、すみません。)
ふたりらくご愛好者はびっくりして、喜んでおりました。良さがじわりじわり浸透してきたんですね。
松之丞さんに戻ります。
マクラ、悪口ひとしきり。(笑)
いえ、悪口じゃなくて「渋らく」のお客さんを褒めてくれてたんです。
でも、当たり前のマナーなのですが、みなさん!改めて!始まる前には携帯・スマホの電源は切りましょう。
シーンとみんなが聞き入っているところに鳴ってしまったら、そのいたたまれなさに自分が一番辛い。
松之丞さんが言いたかったのは、そのいたたまれなさを感じない人のことかもしれないけど。
怪談話。人殺し話ともいう。
長い長いお話のうちの見せ場の拾い読み。続きが聞きたい人、今回聞き逃した人はぜひ独演会へ。
http://himekuri-narikin.net/5813
「乳房榎」って、何だろね?
三遊亭圓朝作。この方は今で言う新作落語家ということになるのでしょうか。
「旦那様が殺された!」と告げる正介に寺の者が取り合わず、「先生は戻ってるよ。」
聞いた時、私は「やった!」とすごく嬉しくなりました。「良かったね!旦那様生きてたよ。」
正介は旦那様を殺したくなかった。不本意ながらの加勢です。
だから、生きててくれたのだとしたら嬉しいはず。怖さは半端じゃないでしょうが。
この日渋らくへの道中、純粋総武線に乗っているつもりが乗っていたのは地下鉄東西線に乗り入れてしまう総武線。ハッと気づいたのは落合!
「わぁー!そうでなくても今日は時間ギリギリなのに、レビューアーなのに!どうするどうする。」と、降りたこともないほとんど気に留めない落合駅の印象が克明だったので、
「落合に蛍狩り」が出てきた時の不思議に嬉しい気持ち。
「落合、私、馴染みあるよー。」と、妙に、リアルに感じられたのでした。
-
神田松之丞さん
【シブラクが好きな人、こんなのもいかが?】
「人はなぜ物語を求めるのか?」
空想、仮想話を楽しむ形態は様々。落語、講談、浪曲もそのひとつに過ぎません。
そんなことを考えて、「物語」そのものに思いを馳せる時が私にはあります。
「現実逃避」という人に出会ったとしたら、寂しさにやりきれない気持ち。
(当の本人はそうでもないかもしれないのに。)
先日、あるフォークシンガーさんのライブに行きました。名前は「いとう たかお」さん。高田渡さんと活動を共にもされていたベテランフォークシンガーです。唄歴おそらく40年以上。
私は20代前半に出会い、ということは存じ上げてから25年?インターネットも無い頃、春一番も高田渡さんもずっと知らなかったなぁ。私のアナザーワールドへの始まりです。
先日3年ぶりくらい?東京に来られてのライブがあり、久しぶりに行くことができました。
もう還暦を過ぎていらっしゃる。でも前回から全然変わってなくて声が出なくなってることもなし。加齢どころか若返ってるような。
ライブもとても良くて。ワクワクするのですが、そのワクワクが20代前半に感じたワクワクと何も違わない。
「大好きなものってこうも変わらないものか、そうなのかもなぁ、あの頃からこんなに好きなもの見つけてたんだね、偉いぞ!」と、本当に嬉しい気持ちで帰ってきました。
変わったのは20歳の頃は行き慣れないライブハウスや夜の時間にソワソワ。お声のひとつも掛けれなかったのが、世慣れたおばさんに見事に成長していたということでしょうか。
昔の自分を思い、次回またお会いできるのを楽しみに。いろんなことを思える楽しさ。
「人はなぜ物語を求めるのか?観に行ったり聞きにいったりするのかな?」
今月は以上です。
1時間の「ふたりらくご」に対してこんなに長くなってしまって。
お読みいただき、ありがとうございました。
【この日のほかのお客様の感想】
「渋谷らくご」6/12 公演 感想まとめ
写真:渋谷らくごスタッフ