渋谷らくごプレビュー&レビュー
2017年 6月9日(金)~13日(火)
開場=開演30分前 / *浪曲 **講談 / 出演者は予告なく変わることがあります。
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プレビュー
「爆笑〇〇」と名のつくものは、だいたい有名無実で中身のない言葉になる傾向がありますが、この回は爆笑です。
手掛ける創作がほぼすべて爆笑ネタという信じられない精度を誇る百栄師匠。
自分の目から見た世界をありのままに伝えて爆笑させる圓太郎師匠(人情話もなさいますよ)。古典落語も創作落語も、おなじ落語! 笑いたければこの贅沢な回に来てください!
▽春風亭百栄 しゅんぷうてい ももえ
年を取らない妖精のような存在。静岡県静岡市出身、2008年9月真打ち昇進。
不思議な風貌で、危ないネタをかけつづている。次郎長とさくらももこ先生と昇太師匠とおなじ地元。
アメリカで寿司職人のバイトをしたことがある。猫が大変お好きという意外は日常生活の様子を見せない。
▽橘家圓太郎 たちばなや えんたろう
19歳で入門、芸歴35年目、1997年3月真打ち昇進。高校までラグビーをやり、現在もトライアスロンをやる熱血男。オヤジの小言マシーンぶりは渋谷らくごでも爆笑を生んでいる。「わたしも圓太郎師匠に叱られたい!」という感想も次々と寄せられる。浅田真央さんにおつかれさまと言いたいとのこと。独演会「圓太郎ばなし」「圓太郎商店」シリーズがライフワーク。
レビュー
文:さとーちずる Twitter:@chinnensadak 年代:30代、職業:普通の会社員、趣味:ビュッフェに行く。水泳。吉本新喜劇のすち子シリーズを見る。
6月13日 18時-19時「ふたりらくご」
春風亭百栄(しゅんぷうてい ももえ) 「疝気の虫」
橘家圓太郎(たちばなや えんたろう) 「五人廻し」
今回のふたりらくごは「爆笑落語会!」。この日まで約2ヶ月、落語断ちをしていた私は、フレックスで会社を早上がりした開放感も相まって、爆笑と名のつく落語会にワクワク胸を躍らせながら、ユーロライブの会場へと向かいました。
芸歴35年の圓太郎師匠と22年の百栄師匠。実は同い年でお誕生日は百栄師匠の方が少し早いんだそうです。後から登場された圓太郎師匠が、ご自身達のことを「珍品」と称し、この日のふたりらくごに来たお客さんは変態だとおっしゃっていましたが、私はとてもほのぼのとした良いコンビネーションであったと感じました。
1番印象に残った場面は、百栄師匠演じる疝気の虫が「チントトトンのパッパー」と男性患者の腰の辺りで悪さをする様子。それがもう可愛くて、可愛くて。子供に聞かせるおとぎ話のようなホッコリする落語でした。
余談ですが、終演後トイレに立ち寄り帰る時に、百栄師匠をお見かけしました。ほんの一瞬だったのですが、師匠と同年代の方はなかなか着そうにないファンキーなTシャツをお召しになっていて、普段から独特な方なのだなぁと、私の中でますます気になる存在になりました。
その時の演目は『唖の釣り』で、ボディーランゲージをしながら奇声を発し熱演されるお姿に会場一堂爆笑の渦だったことを覚えています。(その時の様子は3月12日のレビューで書かせていただきました。)
まくらの中で、先に登場された百栄師匠に対して、もっとしっかりやってほしいとお小言をおっしゃっていましたが、確かに脱力系の百栄師匠とエネルギッシュな圓太郎師匠は全く正反対のタイプです。
この日の演目は『五人廻し』。落語歴の浅い私でも、この噺は渋谷らくごで既に何度か出会っています。分かりやすく、親しみやすいからポピュラーなのかなと思います。
舞台は遊郭。花魁が自分の個室に登場するのを待ち焦がれ、イライラして男性スタッフに八つ当たりする客の噺。5人の客が次々と登場するシーンが落語家の腕の見せ所です。
嫌味っぽい客や軍人風の客、田舎者の客…個性が強すぎる客達を演じる圓太郎師匠は今日もやっぱり弾けていました。特にそのうちの一人の客が怒り心頭で、自分はこの辺のことは全て知り尽くしているんだぞと、長いセリフを一気に捲し立てるシーンは圧巻。これぞ圓太郎師匠のエネルギッシュさ。相当熱いおじいちゃんです(またも失言、すみません…汗)。
百栄師匠と圓太郎師匠の「爆笑落語会!」。脱力系の百栄師匠とエネルギッシュな圓太郎師匠。お二人のコントラストが生み出したふたりらくごの空間・時間が、なんとも言えず爽快で、是非またリピートしたいと思いました。
【この日のほかのお客様の感想】
「渋谷らくご」6/13 公演 感想まとめ
写真:渋谷らくごスタッフ
6月13日 18時-19時「ふたりらくご」
春風亭百栄(しゅんぷうてい ももえ) 「疝気の虫」
橘家圓太郎(たちばなや えんたろう) 「五人廻し」
今回のふたりらくごは「爆笑落語会!」。この日まで約2ヶ月、落語断ちをしていた私は、フレックスで会社を早上がりした開放感も相まって、爆笑と名のつく落語会にワクワク胸を躍らせながら、ユーロライブの会場へと向かいました。
芸歴35年の圓太郎師匠と22年の百栄師匠。実は同い年でお誕生日は百栄師匠の方が少し早いんだそうです。後から登場された圓太郎師匠が、ご自身達のことを「珍品」と称し、この日のふたりらくごに来たお客さんは変態だとおっしゃっていましたが、私はとてもほのぼのとした良いコンビネーションであったと感じました。
春風亭百栄師匠
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春風亭百栄師匠
1番印象に残った場面は、百栄師匠演じる疝気の虫が「チントトトンのパッパー」と男性患者の腰の辺りで悪さをする様子。それがもう可愛くて、可愛くて。子供に聞かせるおとぎ話のようなホッコリする落語でした。
余談ですが、終演後トイレに立ち寄り帰る時に、百栄師匠をお見かけしました。ほんの一瞬だったのですが、師匠と同年代の方はなかなか着そうにないファンキーなTシャツをお召しになっていて、普段から独特な方なのだなぁと、私の中でますます気になる存在になりました。
橘家圓太郎師匠
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橘家圓太郎師匠
その時の演目は『唖の釣り』で、ボディーランゲージをしながら奇声を発し熱演されるお姿に会場一堂爆笑の渦だったことを覚えています。(その時の様子は3月12日のレビューで書かせていただきました。)
まくらの中で、先に登場された百栄師匠に対して、もっとしっかりやってほしいとお小言をおっしゃっていましたが、確かに脱力系の百栄師匠とエネルギッシュな圓太郎師匠は全く正反対のタイプです。
この日の演目は『五人廻し』。落語歴の浅い私でも、この噺は渋谷らくごで既に何度か出会っています。分かりやすく、親しみやすいからポピュラーなのかなと思います。
舞台は遊郭。花魁が自分の個室に登場するのを待ち焦がれ、イライラして男性スタッフに八つ当たりする客の噺。5人の客が次々と登場するシーンが落語家の腕の見せ所です。
嫌味っぽい客や軍人風の客、田舎者の客…個性が強すぎる客達を演じる圓太郎師匠は今日もやっぱり弾けていました。特にそのうちの一人の客が怒り心頭で、自分はこの辺のことは全て知り尽くしているんだぞと、長いセリフを一気に捲し立てるシーンは圧巻。これぞ圓太郎師匠のエネルギッシュさ。相当熱いおじいちゃんです(またも失言、すみません…汗)。
百栄師匠と圓太郎師匠の「爆笑落語会!」。脱力系の百栄師匠とエネルギッシュな圓太郎師匠。お二人のコントラストが生み出したふたりらくごの空間・時間が、なんとも言えず爽快で、是非またリピートしたいと思いました。
【この日のほかのお客様の感想】
「渋谷らくご」6/13 公演 感想まとめ
写真:渋谷らくごスタッフ